Record China 2021年12月21日(火) 20時20分
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中国紙・環球時報は18日、日本人が「愛用」する中国製品に変化が生じているとの記事を掲載した。
記事は、以前日本のテレビ番組で日本人の家から中国製品を運び出したらどうなるかとの実験が行われ、衣類や帽子、靴、タオル、コップ、時計などの日用品がすっかりなくなったと説明。その上で、同紙記者がこのほど日本人宅にはどのような中国製品があるのか調査取材したところ、「電子製品」が日本人から愛されていることが分かったと伝えている。
同紙が取材した53歳の男性は、ファーウェイ(華為技術)のスマートウォッチを愛用しているという。昨年の健康診断で医師から「三高」(高血圧、高血糖、高脂血症)を指摘されたことで思い立ち、友人に勧められたスマートウォッチを購入したところ手放せなくなった。男性は「運動、睡眠、心拍数などのデータをリアルタイムで見ることができる。コスパも高い」と語り、スマートウォッチによって得られた「ノンレム睡眠(深い睡眠)の時間が短い」とのデータから、睡眠への取り組みを変え始めたという。
記事は、「アマゾンや楽天市場などのショッピングサイトのレビュー欄でも中国製品の『ファン』は少なくない」とし、あるユーザーが中国製プロジェクターについて「使い勝手が良く質も悪くない」と高評価していたことを例示。「以前は中国製への不信感があったが、近年は機能性やデザイン性の高さ、価格的な優位性からより多くの日本人に好まれるようになっている。かつて電化製品やテクノロジーでリードしていた日本企業は大きく後れを取っていると言われている」と説明した。
また、小米(シャオミ)のロボット掃除機を購入したという44歳の女性は「新しい扉が開いた」とし、「以前に別のロボット掃除機を使ったことがあるけど、あまり良くなかった。シャオミの製品は柔軟で、部屋のレイアウトを記憶する機能もあり、効率よく掃除してくれる」と話した。女性の息子の友人は中国の大疆(DJI)製のドローンを愛用しているといい、息子にも誕生日に同じものをプレゼントしようと考えているという。
記事は、「衣類や靴などかつての中国製品とは異なり、今では電子製品が日本人の愛用品になりつつあるようだ」と指摘。中国社会科学院の李毅(リー・イー)研究員はこの変化に二つのポイントがあるとし、「第一に、中国の産業アップグレードと工業の発展によって品質が向上し、価格の優位性と相まって、中国製品が本当の意味で日本人の生活に浸透してきていること。第二に、日本経済の不安定さや国際経済の低迷などの要因から、日本の製造業にはこれ以上の変化は望めないことだ」と分析した。
記事はこのほか、ワイン、化粧品、電気自動車などの分野でも中国製の勢いが増していると指摘。中国山東省のワインが、ミシュラングループが運営するサイト上で2020年注目のワイン100種の一つに選ばれたことを挙げたほか、「中国の新エネ車は日本市場でも好調に推移している」とし、SBSホールディングスが中国の東風汽車集団傘下の東風小康汽車が生産する積載量1トンのEVトラックを2030年までに計1万台調達する計画であることにも言及した。
そして、李氏の「中国製電子製品が好調なことは、中国の科学技術水準の向上を表している」との言葉を紹介しつつ、「日本の消費者であれ、他国の消費者であれ、安くて良い製品を選ぶのは人情であり、これが中国製品が海外で広く人気を集めている要因だ」と論じた。(翻訳・編集/北田)
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