テレワーク太りが日本直撃―チャイナパワー施術が奏功、「8.6キロ減量」の声も

Record China    2022年1月16日(日) 11時0分

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コロナ禍の影響で「テレワーク太り」に悩む人が多い。さまざまな対策が紹介されており、もはや社会問題だ。そんな中で、中国古来の医療・施術が奏功している例もある(写真)。

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コロナ禍の影響で「テレワーク太り」に悩む人が多い。さまざまな対策が紹介されており、もはや社会問題だ。そんな中で、中国古来の医療・施術が奏功している例もある。東京・赤坂にある鍼灸院を取材したところ、体重が8.6キロ減ったという女性もいた。まさに「悠久の歴史」を背景とするチャイナパワーだ。

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■テレワーク太りに悩んで中国式鍼灸の施術を求める人がいっぱい

コロナ禍の影響で発生した「テレワーク太り」だが、その実情はどうなのだろうか。そこで、東京・銀座で、街を行く女性に尋ねてみた。すると、「運動の機会がなくなった」「家で座っていると、動かないで食べてしまう。太ってしまう」などの声が返って来た。それ以外にも話を聞いてみると、健康への影響だけでなく「気に入っていた服が着られなくなってしまった」との悩みを抱える人もいた。

赤坂で営業している「中国式鍼灸治療専門店 Hurri」の小坂光店長が示した何ページにもわたる予約一覧では、ピンク色の印が付けられている予約が目立った。ダイエット目的で施術を望む予約の印という。見たところ、予約の半数程度かそれ以上だ。

小坂店長にはさらに、鍼(はり)の基本的な原理を尋ねてみた。まずは「鍼を刺して、そのズーンとした刺激が脳に行きます」とのこと。そして、その刺激を受けた脳からの指令がいろいろな臓器や筋肉に届く。また、「鍼によって満腹中枢を抑制できることも分かっています」、「その仕組みを利用して、(大量に)食べないでもいいように、鍼でセッティングをしています」という。

また、鍼治療と言っても、日本式と中国式には違いがある。同店スタッフの岡本みれいさんによると、「日本式は筋肉をメーンに考える」一方で、東洋式(中国式)は「ツボの効果を効かせていくこと」といった違いがあるという。

岡本さんは、「女性で30代、40代になると、どうしても体型の変化が気になる方が多い」ので、そのような人にダイエット目的の鍼の人気が高いと教えてくれた。

小坂店長は、もともとは「ダイエットを目的とする鍼」ではなかったと説明。まず、鍼ではどんな治療でも「お腹の中の(たまった)物を消す作業をします」ということがある。そして、「お腹の中身がスッキリ」すると、「そのことにより腰痛、五十肩、便秘、生理痛、頭痛なども、意外にすっきりします」という効果がもたらされる。それらが総合してダイエット鍼として広まることになったという。

実際に施術を受けている女性からも話を聞いた。彼女によると、鍼の施術を受ける前と比べて、体重が8.6キロ落ちた。それ以前には暴飲暴食がひどくて食欲が止まらない状態だったが、最初に「お試し」で施術してもらったところ、食欲が収まったので驚いた。さらに続けていたら、「今は(食べるものが)少ない量で満足できるような感じの体になった気がする」という。

■施術以外にも「簡単な運動でよいので自宅で続けてください」のアドバイス

同鍼灸店を創業したのは王尉青先生だ。そこで王先生にも話を聞いた。王先生は中国の名門大学の医学部を卒業した後、1988年に来日した。最初は来日後も医学の勉強しようと考えていたが、日本で素晴らしい医療システムや優秀な医師が多い状況に接したことで、逆に中国古来の医療手法が、現在の日本のニーズに応えられるのではないかと考えるようになった。

一つのきっかけが、日本の温泉旅館に宿泊した際に、全身マッサージを受けたことだった。体をしっかりケアされた気持ちよさ、さらに疲れが取れたことで、「とてもすごい」と思った。そこで、中国の治療の手法と日本のケアの手法を組み合わせて、現在の手法を編み出した。そしてリモートワークで「段々、みんな太って来たという話」が出てきたので、そのような状況に対して中国古来の鍼灸治療で対処して、かなりよい結果を出しているという。

王先生は、自宅にこもって体を長時間動かさないことが、さまざまな問題の原因になっていると指摘。単に体を動かさないだけでなく、PCを長時間使うので、肩や首への負担や眼精疲労も発生する。自宅でできる簡単な運動でよいので、日々行うことがテレワーク太りを避け、体をよりよい状態に保つ基本という。(取材・構成 / 如月隼人

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