Record China 2021年12月24日(金) 11時20分
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南京事件について不適切な発言をしたとして処分された女性教師を支持する発言をしていた別の女性教師が強制的に精神科に送られたと報じられた。
中国メディアの財新網によると、湖南省湘西トゥチャ族ミャオ族自治州永順県の教師・李田田(リー・ティエンティエン)さんは19日、自身のSNSに「昨日、永順県の教育局と公安局に脅された。精神に問題があるという理由で入院して注射を打ち、治療するよう要求され、従わなければ除名して逮捕すると言われた」と投稿した。
李さんの知人男性の崔(ツイ)さんは前日の18日午後7時ごろ、李さんから微信(WeChat)で助けを求められたことを明かし、「教育局と公安局の人間7~8人が突然やってきて、微博での発言に関する資料に自分は間違っていたことをサインするよう求められた。除名などをちらつかせて圧力をかけられた」と証言。別の知人も李さんから助けを求める連絡があったとしている。
記事によると、この騒動のきっかけは宋庚一(ソン・ゲンイー)さんの事件とみられる。
上海震旦職業学院・東方電影学院の教師だった宋さんは、授業で「南京大虐殺(犠牲者)30万人というのは、実際のデータの裏付けはない。民間で言われているだけ」「当時の日本軍が南京でどれだけの人を殺したのか。死んだのは誰か。名前があるのは誰か。姓も名前も身分証もないなら、この30万人は中国の歴史小説で書かれた概説にすぎない」などと発言。学生らから告発を受け、16日に同校から除名処分を受けた。
李さんは17日に自身の微博で「宋先生への支持を改めて表明する。沈黙する大多数にはなりたくない。同業者として、彼女の授業は全く問題ない。問題があるのは彼女の学生たちと、彼女を除名した学校、当局の報道、および沈黙している知識人たちだ」などと訴えていた。
19日、李さんは知人に「強制的に精神科に入院させられる」とのメッセージを送信して以降、連絡が途絶えた。なお、李さんは妊娠中だという。
中国メディアの北晩在線は23日、「これが真相だ!」と題して李さんの母親と姉への取材内容を報道。2人が「本人は長期的にうつ病を患っていて、最近病状が悪化している。家族が心配して病院に連れて行き、治療している。『強制的に病院に連れていかれた』というのは誤解。騒がず、本人が安心して治療できるようにしてほしい」と語ったと報じている。(翻訳・編集/北田)
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