中国の大型ロケットと新型有人ロケット、今後数年内に初飛行へ―中国メディア

人民網日本語版    2021年12月31日(金) 5時30分

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中国国家航天局の呉艶華副局長は「複数種類のキャリアロケットが開発段階にあり、今後数年内に初飛行を行う」と述べた。写真は西昌衛星発射センター。

中国の今年のロケット打ち上げ回数はすでに過去最高を更新した50回以上に上っている。国家航天局の呉艶華(ウー・イエンホア)副局長は「中国では現在、複数種類のキャリアロケットが開発段階にあり、今後数年内に初飛行を行う」と述べた。環球網が伝えた。

呉氏によると、中国が開発中の大型キャリアロケットは、重さ150トンの宇宙機を近地球軌道に打ち上げられる。これは1回で宇宙ステーション「天宮」を打ち上げられるのに相当する。同時に、月探査機「嫦娥5号」4つ分に相当する、重さ30トンの宇宙機を月に送り込める。将来、このロケットは長期間にわたり中国の深宇宙探査と有人月面着陸などの国の重要宇宙任務の需要を満たす。同ロケットは現在、プランの深い論証を行い、キーテクノロジーの研究開発に取り組む段階にある。大型キャリアロケットは俗称で、実際には近地球軌道への打ち上げ能力が50トンから150トンの能力を包括した100トン級を指す。大型キャリアロケットはすでに発展計画が決定されており、さらなる論証の深化が待たれるという。

同時に、開発中の次世代有人ロケットは、長征5号ロケットをベースに、並列バンドル技術を採用する。つまり長征5号のコア機体の両側に直径5メートルのブースターを2台束ねることだ。推進剤は無毒・ゼロ汚染の液体酸素・液体水素、液体酸素・ケロシンを採用。関連データによると、同ロケットの全長は90メートル、離陸質量は2211トン、地球・月遷移軌道への打ち上げ能力は27トン。呉氏はさらに、「中国の次世代キャリアロケットのロードマップがすでに形成されている。将来、長征ロケットはさらに再利用可能なロケットを開発する。これに関する研究については、社会全体による共同参画が必要だ」と述べた。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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