中国でこのほど、米小売りチェーン大手ウォルマートが中国国内にあるウォルマートと同社傘下の会員制量販店サムズ・クラブの店舗で中国の新疆ウイグル自治区からの商品仕入れを停止したとするSNSへの投稿を受けて批判の的となり、サムズ・クラブを退会する人が続出しているという。

中国メディアの環球時報が29日、米ウォール・ストリート・ジャーナルの報道を引用する形で報じた。

ウォール・ストリート・ジャーナルの記者によると、ウォルマートとサムズ・クラブの中国のオンラインストアでは新疆産品を見つけることはできなかったが、北京市内にある実店舗では新疆産のナツメは陳列されていたという。

環球時報によると、米バイデン政権が23日、新疆からの輸入を原則として禁止する「ウイグル強制労働防止法」を成立させると、中国外交部の報道官は24日、「新疆の人権状況を悪意をもって中傷するもので、国際法と国際関係の基本準則に深刻に違反し、中国への横暴な内政干渉だ」などと反発し、「強い憤り」と「断固とした反対」を表明している。（翻訳・編集/柳川）