北京五輪の「外交的ボイコット」、中国「日本には反応自制し、韓国には異なる態度」―韓国紙

Record China    2022年1月1日(土) 19時20分

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北京五輪の「外交的ボイコット」をめぐり、韓国紙は政府関係者を派遣しない日本には中国が反応を自制している反面、韓国に対しては異なる態度を取っていると報じた。写真は北京冬季五輪の張家口エリア。

北京冬季五輪に対する「外交的ボイコット」に関連し、中国が米国の同盟国である日本と韓国で異なる態度を取っていると韓国紙が報じた。記事は「政府関係者を派遣しない日本には反応を自制している反面、決定を先送りする韓国にはボイコット不参加を既成事実化しようとする雰囲気」との見方を示した。

中央日報は松野博一官房長官が「日本政府代表団の派遣は予定していない」と発表した12月24日、中国外交部の趙立堅報道官はこの日午後の定例会見で「中国は日本の五輪委員会関連要人と日本選手が中国に来て北京冬季五輪に参加することを歓迎すると述べた」と報道。追加の質問にも「相手方が開催する五輪とスポーツの非政治化を支持することにした約束を日本側がまともに履行するよう希望し、求めると触れるにとどまった」と伝えた。

中国側の反応について、同紙は「少し前には新型コロナウイルス感染症で厳しい状況にもかかわらず、中国が東京夏季五輪開幕式に政府要人を派遣した事実を挙げて『信義を守るべきだ』と強調したこととは温度差があった」と指摘。「中国としては日中関係で改善傾向を示していた日本が日米同盟を選択した中で、日本が対中攻勢にこれ以上強く出ないように管理しようとする狙いがあるとみられる」と分析した。

一方で記事は「中国は韓国に対してはボイコットに参加しないようにクギを刺そうとしているようだ」と言及。「23日の韓国外交部の崔鍾建第1次官と中国外交部の楽玉成副部長の間の韓中外交次官戦略対話の後、中国外交部は報道資料の中で『韓国は中国の北京冬季五輪の開催を積極的に支持する』と繰り返し明らかにし、円満な成功を祈願したと明らかにした」と続けた。

さらに中国は韓国政府が大統領直属の第4次産業革命委員会行事に台湾のオードリー・タン・デジタル政務委員(長官級)を招きながらも行事当日に取り消したことも高く評価。共産党機関紙・人民日報系の環球時報の英語版は21日、「韓国が中国のレッドラインを考慮して正しい決定を下した」と取り上げ、「中国と米国のうち、一方の肩を持たない理性的な態度が(韓国の)国家状況に合っている」という専門家の評価まで引用して韓国の決定を大げさに褒めたたえた。

韓国外国語大学のカン・ジュンヨン教授(国際地域研究センター長)は「中国は韓日米の安保協力体制の最も弱い部分を韓国だと見て攻略を継続しているのが事実」と注意を喚起。「五輪ボイコットや新技術の協力などについては、われわれが追求する外交的目標に合うように戦略的に判断するものの、自由民主主義や人権など普遍的価値問題では米国や日本と共通の認識を持っている点を明確にする必要がある」と述べた。(編集/日向)

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