韓国製の通勤型電車、台湾で故障頻発、7カ月間に684件も―地元メディア

Record Korea    2021年12月31日(金) 11時20分

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台湾が韓国から購入した電車の故障が7カ月間に684件も頻発。地元メディアは元立法委員が鉄道当局に対応を求めたと報じた。写真は韓国製の通勤型車両、EMU900型電車。

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台湾の元立法委員(国会議員)が台湾鉄路管理局(台鉄)に対し、韓国・現代ロテム製の通勤型車両、EMU900型電車の故障が7カ月間で684件も頻発しているとして対応を求めた、と地元メディアが報じた。台鉄は検査を強化し、メーカー側に改善を促すとの考えを示した。

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台湾・中央通信社によると、EMU900型電車は台鉄が2018年に現代ロテムと52編成520両を253億台湾元(約1050億円)で購入する契約を結び、21年4月から営業運転に投入されている。元立法委員に黄国昌氏は12月28日、自身のフェイスブック上で、5編成で21年5月から11月にかけて、水漏れのほかコンプレッサーやブレーキのトラブルなど計684件の故障が生じ、そのうち安全運行に影響する可能性があった故障は177件に上ると問題を指摘した。

台鉄は同日、黄氏から指摘された「684件の故障」という部分について、試験走行期間中に台鉄の検査員と第三者機関による独立検証・妥当性確認(IV&V)で確認された「車両製造上の瑕疵(かし)」であり、「故障」ではないと説明。すでに改善を求めていると強調した。

これに対し、黄氏は一部の問題発生当初、台鉄自らが「故障」と説明していたことに言及。「問題を正視せずに言葉遊びをするなんて人をばかにしている」と痛烈に批判した。台鉄は翌29日、再び報道資料を発表。今度は「瑕疵」ではなく「欠陥」という言葉を使い、684件のうち、10分以上の列車の遅延を生じさせたのは2件だけで、そのほかは運行に影響はなかったと釈明し、購入した車両の検収作業は現在も行われているとし、改善を引き続きメーカー側に求める見解を明らかにした。

さらに台鉄は車両の購入契約に関しても「最後の試験が完了した日から3年間の保証期間があり、期間中に起きたいかなる欠陥もメーカー側が改善をすることになっている」と主張。理解を求めた。(編集/日向)

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