「陰性証明が期限切れ」妊婦の受け入れ拒否し死産、病院幹部らを処分―中国

Record China    2022年1月6日(木) 11時20分

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6日、中国中央テレビ(CCTV)によると、陝西省西安市で発生した妊婦死産トラブルにより、病院幹部や現地衛生当局関係者が処分を受けた。

2022年1月6日、中国中央テレビ(CCTV)によると、陝西省西安市で発生した妊婦死産トラブルにより、病院幹部や現地衛生当局関係者が処分を受けた。

中国メディアの報道によると、西安市の妊婦が今月1日に激しい腹痛を覚えたため同市内の西安高新医院に運ばれた際、病院が「PCR検査の陰性証明の有効期限が切れており入院できない」と受け入れを拒否。2時間ほど病院の入口で待たされた妊婦は大量出血を起こし、妊娠8カ月だった胎児は死産となった。妊婦の家族が4日にネット上で告発を行い、陝西省の婦人団体が当局に調査を求めるなど注目を集めた。

CCTVは、陝西省と西安市の衛生健康委員会が立ち上げた専門家チームが5日に調査を実施し、過失による医療事故であると認定したことを紹介。市の衛生健康委員会が同病院に対して進んで妊婦と意思疎通を行なった上で妊婦の健康回復、慰謝料などの賠償交渉などを進めるよう命じるとともに、社会に対して謝罪を行うこと、院内の管理強化や診療フローの改善を命令したと伝えている。

報道によると、同病院は関係者の処分を行い、総経理を停職処分とするとともに、外来診療部と医務部の関係責任者を免職処分にしたほか、中国共産党の同市規律検査委員会が新型コロナ期間における応急作業要求不徹底、職務怠慢などを理由として同市救急センターの共産党支部主任、同市衛生健康委員会主任に対して党内警告処分を下したという。

このトラブルについて中国のネットユーザーは「コロナとの戦いの圧力で、人本位という言葉が失われるのが怖い」「妊娠8カ月の子がこんな形で……残念すぎる」「子どもがいなくなってしまったら、どんなに賠償をもらってもしょうがない」「世論からの強い圧力がなかったら、処分されなかったかも」「こういう痛ましい出来事はしっかり調査して処分しなくてはいけない」といった感想を残している。(翻訳・編集/川尻

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