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映画「こんにちは、私のお母さん」空前のヒットで、「人前で母を語る権利を失った」ジア・リンが苦悩を語る

anomado    2022年1月11日(火) 18時50分

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昨年、初監督映画で主演作の「こんにちは、私のお母さん」が大ヒットした人気コメディアンのジア・リンが、映画の影響で亡き母について「人前で語る権利を失ったように思う」と複雑な胸の内を明かしている。

昨年、初監督映画で主演作の「こんにちは、私のお母さん」(你好、李焕英)が大ヒットした人気コメディアンのジア・リン(賈玲)が、映画の影響で亡き母親について「人前で語る権利を失ったように思う」と複雑な胸の内を明かしている。

中国で昨年2月に公開された心温まるコメディ映画「こんにちは、私のお母さん」は、興行収入54億元(約980億円)を達成し、年間第2位のメガヒット作品に。米映画「ワンダーウーマン」のパティ・ジェンキンス監督を抜き、女性監督として世界で歴代最高の数字を打ち立てた。

20年前にタイムスリップした女性が、若かりし頃の母親に会って親孝行のため奮闘する姿を追うこの映画だが、監督・脚本・主演を担当したジア・リンは、実際に19歳の時に母親の李焕英さんを事故で失い、作品の中には母親へのあふれんばかりの愛が詰まっている。

ジア・リンはこのほど、レギュラー出演するバラエティー番組「青春環遊記」の中で、映画の空前のヒットが影響し、母親のことを「人前で語る権利を失ったように思う」と話している。お酒を飲むと、母親の思い出話をしては泣くことが多いというが、最近では「54億元の記録を作ったんだから」と人に慰められるといい、「もう十分に幸せなのだから、悲しいことを口にするなと言われているように感じる」と話す。李焕英さんが中国で最も有名な母親となったことで、新たに生まれた苦しみを明かしている。

なお、ジア・リンは「苦しい時は母に甘えたいと思い、幸せな時は母と分かち合いたいと思う。今、母が幸せを味わえないのなら、私だけ幸せでも何の意味もない」と語っている。映画のヒットにより「母親を消費した」などといった批判も浴びせられたが、この告白が感動を呼び、「母への深い愛情だけを原動力に作られたのは、映画を観れば誰にでも分かる」「ジア・リンのピュアな愛情を傷つける批判は本当に許せない」などといった擁護の声がネット上でも広がっている。(Mathilda

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