人気ゲーム「原神」の新キャラきっかけに海外で京劇人気に高まり―中国メディア

人民網日本語版    2022年1月11日(火) 12時50分

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大ヒット中のオープンワールドアクションRPG「原神」のVer.2.4「流るる星霜、華咲きて」が5日にリリースされ、新キャラクター・雲菫が登場した。

大ヒット中のオープンワールドアクションRPG「原神」のVer.2.4「流るる星霜、華咲きて」が5日にリリースされ、新キャラクター・雲菫(ウンキン)が登場した。中国伝統演劇で使われる頭飾りや刺繍の入った三角旗、京劇の歌唱など、雲菫には中国伝統演劇の要素がたくさんつまっており、世界のゲーマーの注目の的となっている。そして、数多くのネットユーザーがここ数日、中国国際テレビ(CGTN)が2年前にアップした京劇動画を視聴しており、再生回数が一気に10万回以上増えた。ゲーマーからは、「ここに来たのは雲菫の歌声がきかっけで、中国のクラッシックアートへのリスペクトの表れ」といったコメントが寄せられている。文匯報が伝えた。

上海のmiHoYo(米哈游)が開発した「原神」は現時点で、175カ国・地域で配信されている。電気自動車メーカー・テスラのイーロン マスク最高経営責任者(CEO)が以前にSNSに「原神が待ちきれない」と書き込んだことがあるほど、このゲームは世界中で人気となっている。「原神」は戯曲マスターとしての雲菫のキャラクターをより良く表現するために、上海京劇院の京劇役者である楊揚(ヤン・ヤン)氏を特別に起用して歌唱パートを演じてもらい、戯曲とゲームという見事な化学変化を引き起こした。

雲菫は璃月港にある和裕茶館の看板役者。地元で有名な戯曲マスターで、 劇をよく観る「璃月」の人なら誰でも知っており、「雲先生」が作り上げた戯曲が続々と披露される。そして、花槍をクルクルと回転させる「雲菫」の待ち受けアクションが設計されているほか、敵に通常攻撃ダメージを与える時、雲菫自身の防御力を基準にダメージがアップする「飛雲旗陳」という技を使うこともできる。中国語だけでなく、英語、日本語、韓国語の吹き替えにも、中国語の節回しが採用されている点は注目に値し、世界中のゲーマーが本場の戯曲を楽しむことができるようになっている。

雲菫の爆発的人気は決して珍しいケースではないことも喜ばしい点だ。中国のゲームの海外進出は近年、安定して増加しており、海外進出したゲームのダウンロード回数や利用時間、ユーザーの課金なども増加の一途をたどっている。「中国ゲーム産業報告」の最新統計によると、2021年、中国が独自に研究開発したゲームは、海外市場で大人気となっており、売上高は前年比16.59%増の180億1300万ドルに達した。うち、米国、日本、韓国市場での売上高の割合が最も高くなっている。

中国のゲームパブリッシャーは海外進出を大々的に進めており、多くの国や地域で人気ランキングにランク入りしているゲームも多い。それらゲームが海外のゲーマーの間でも人気になっている主な理由は、そこに含まれる中国の要素だ。miHoYoの劉偉(リウ・ウェイ)総裁は、「ゲームをキャリアーとした発信形式は、文化・ソフトパワーの発信において、特に高い優位性を誇る。中国の歴史を背景とし、中国のゲームをキャリアーとし、中国の価値観をスピリッツとすることで、多くの海外の若者に中国文化、風習、哲学、思想に触れてもらうことができる」との見方を示す。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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