ファーウェイに国際プログラミングコンテスト優勝者が入社―世界的人材による陣容強化着々

Record China    2022年1月11日(火) 14時50分

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2021年に開催された国際大学対抗プログラミングコンテスト(ICPC)優勝チームの一員だったロシア人のバレリア・リャブチコワさん(写真左)がこのほど、ファーウェイの研究所に入所した。

2021年10月に開催された第44回国際大学対抗プログラミングコンテスト(ICPC)優勝チームの一員だったロシア人のバレリア・リャブチコワさんがこのほど、華為技術(ファーウェイ)のニジニ・ノブゴロド研究所に入所した。ファーウェイは、世界的にトップクラスの人材を研究開発スタッフとして招き入れて技術開発スタッフの陣容を強化することに注力している。

ICPCは3人からなるチームによる大学対抗戦であり、国内予選、地区予選、世界大会(決勝大会)といった順で行われる。20年のコンテストには、104カ国の3406校の大学から5万8963人の学生が参加した。リャブチコワさんはロシア国立ニジニ・ノブゴロド大学のチームの一員として参加した。同年の世界大会は新型コロナウイルス感染症の影響のため延期され、21年10月にロシアの首都のモスクワで開催された。

決勝大会に参加したのは118チームだったが、リャブチコワさんのチームは唯一、出題された12問全てを解けたという。

リャブチコワさんは今年22歳で、ICPC参加時には国立ニジニ・ノブゴロド大学の情報科学数学機械研究所に所属する学生だった。指導教官のシュメレフ・アレクセイ氏がリャブチコワさんの才能を見出して、ICPCに臨むための訓練をさせたという。

アレクセイ氏は21年5月にファーウェイのニジニ・ノブゴロド研究所での仕事を始めた。リャブチコワさんはアレクセイ氏の影響もあり、同年12月21日に、同研究所の一員になった。スマートコンピューティングの加速技術の研究に従事することになったという。

ファーウェイはしばらく前から、全世界規模で優秀な技術や理論人員をグループ陣営に加えることに注力している。フランスでは21年秋に、「受賞はノーベル賞以上に難しい」などとも言われる数学のフィールズ賞を受賞したフランス人のローラン・ラフォルグ氏を招き入れた。ファーウェイのフランス国内の研究所ではラフォルグ氏以外にも、フィールズ賞受賞者3人が研究に参加し、若手の育成もしている。

なお、日本人のあるプログラマーによると、リャブチコワさんが参加したようなプログラミングコンテストでは、一般的にイメージされるプログラミングよりも数学の比重が大きく、「数学力の勝負」といった面が強いという。

ファーウェイの人材確保については、自社の研究開発に大きな貢献をすると思われる人材には高額の報酬を用意することでも知られる。21年には、学生時代に大きな実績を上げていた国内の複数の研究者を、最高で年俸3000万円以上(日本円換算)で迎え入れたことでも話題になった。(翻訳・編集/如月隼人

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