上海交通大学が設計・研究開発した6本脚のスキーロボットがこのほど遼寧省瀋陽市で、初級コース、中級コース、人との共同スキー実験を行った。安定制御、スマート感知、意思決定など多面的なテストに合格した。このスキーロボットは「テック冬季五輪」の呼びかけを受け、上海交通大学の高峰教授が率いる、上海交通大学機械・動力工程学院と電子情報・電気工程学院からなる脚式ロボット研究チームが研究・製造した。科技日報が伝えた。

今回のテストにおいて、スキーロボットは全長400メートルで傾度が18度の中級コースを10m/s以上のペースで滑った。スマート感知やブレーキ制御などの技術を利用し、ロボットによるスピード競争、カーブ、ルート計画、障害物回避、マン・マシン・インタラクションなどのテスト内容を行った。柔軟に動き姿勢が美しいほか、ロボットはワイヤレスリモートマン・マシン・インタラクションコントロールにより、実際のスキー環境において人々の間を通過することにより、人々はロボットと共に滑る楽しみを体験できる。

6本脚を持つこのロボットは、2枚のスキー板を採用。間の4本脚は2組に分かれ、2本ずつ1枚のスキー板に固定され、スキー板の位置と姿勢の調整に用いられる。両側の2本脚にはそれぞれストックがつけられており、人の真似に使われ、ストックの機能を実現する。各スキー板には5つの自由度があり、スキー板の位置と姿勢をコントロールすることでスピードの調節、カーブ、ブレーキなどの機能を実現できる。

今回テストが行われたスキー場で、この6本脚ロボットは初級コースと中級コースで高速滑走と障害物回避安全制御を行った。その滑走速度、カーブ技能、障害物回避能力、安定性、安全性、信頼性で優秀な成績を収めた。（提供/人民網日本語版・編集/YF）