2022年1月27日、日本華僑報は中国人がまた日本の在留資格偽造事件で逮捕されたとする記事を掲載した。以下はその概要。

一概に難しいと言われる日本の在留資格申請だが、申請する人が持つ条件によって難易度が異なるほか、日本に存在する29種類の在留資格はそれぞれ条件や手続き方法が異なるため、その難易度にも大きなばらつきがある。

ただ、どの資格も申請条件と有効期限が厳格化されているため、新規に申請するにしても、資格を更新するにしても決して簡単ではないことは確かだ。それゆえに、在留資格申請をめぐるグレーゾーンが生まれ、利益に目をくらませた不法行為が跡を絶たない。

警視庁は14日、在留資格を不法に取得した疑いで日本籍の楊徳明容疑者と中国籍の林凱麗容疑者を逮捕した。調べによると、楊容疑者はSNS上で「在留資格を取得できる」として外国人を呼びこみ、在留資格切り替えの問題を抱えていた林容疑者が楊容疑者に依頼した。楊容疑者は林容疑者に貿易会社社員といううその身分を与え、出入国在留管理局に在留資格申請の変更申請を提出、新たな在留資格を取得させた見返りに、林容疑者から100万円の報酬を受け取っていた。

楊容疑者は林容疑者以外にも複数の外国人に対して同様の手口を使い、約1000万円の報酬を受け取っていた疑いが持たれている。

統計によると、2021年に在留資格偽造などにより日本から強制送還された不法在留外国人は1万人を超えた。日本の在留資格申請のハードルは厳格ではあるものの、条件を満たし、真実の通りに申告し、合法的に申請すれば、決してハードルが「行く手を阻む虎」にはなることはない。しかし、目先の利益だけを考えた邪な者にとっては、まさに「障害物」になる。（翻訳・編集/川尻）