29日、中国で公開中の香港映画「反貪風暴5：最終章」（G風暴）の興行収入が6億元（約108億円）を突破し、主演のルイス・クー（古天楽）が、香港の俳優では初めて「100億元俳優」の仲間入りを果たした。

「反貪風暴5：最終章」は、2014年の「Zの嵐」（Z風暴）からスタートしたアクションスリラー映画「風暴」シリーズの最終章。ルイス・クー主演の人気シリーズで、ジュリアン・チョン（張智霖）、ケビン・チェン（鄭嘉穎）、ボスコ・ウォン（黄宗澤）、マイケル・ツェー（謝天華）らが出演している。

中国の映画情報サイト・猫眼電影が公開するリアルタイムデータで29日、「反貪風暴5：最終章」の興行収入が6億元を突破。これによってルイス・クーは、出演作の興行収入の合計が100億元（約1800億円）を突破し、香港の俳優では初めての「100億元俳優」となった。

この快挙について共演者のジュリアン・チョンは、「彼は共演が一番多い俳優。これまでの苦労はずっとこの目で見てきた」と話し、ケビン・チェンは「これまでの努力が報われた」と語っており、それぞれ喜びを示している。

猫眼電影によると、ルイス・クーは1993年のデビュー以来、中国で公開された映画は計69作品。昨年から今年にかけて「金銭帝国：追虎擒龍」や「梅艶芳」（アニタ）、「反貪風暴5：最終章」などが公開され、現在も8本の映画が公開を控えている。

なお、次の「100億元俳優」に最も近い香港の俳優は、現在96億2800万元（約1740億円）を記録しているアクションスターのドニー・イェン（甄子丹）。その後ろにはアンディ・ラウ（劉徳華）、ジャッキー・チェン（成龍）、チョウ・ユンファ（周潤發）と香港映画界を代表する人気スターが続いている。（Mathilda）