2022年1月31日、中国メディアの澎湃新聞は、サッカーワールドカップ（W杯）カタール大会アジア最終予選で中国代表と戦うベトナム代表の監督が「中国の弱点を見つけられていない」とコメントしたことを報じた。

記事によると、2月1日の中国戦を前に、ベトナム代表のパク・ハンソ監督が1月31日の記者会見で「旧正月に中国と戦って勝つことをみんな期待していて、私もそれを理解している。とてもタフではあるが、チームとして全力を尽くして自国サポーターを喜ばせたい」と語るとともに、今回の最終予選で7戦全敗という成績について「監督として謝りたい。初めての最終予選で、アジアのトップチームばかりが相手ということで勝ち点が得られていない。選手のメンタルも不安定になっており、本当に厳しさを感じている」とコメントした。

一方で、ベトナムサッカーの急速な進歩について「私は今が黄金世代だとは思っていない。もし今を黄金世代と言うならば、次の世代はダイヤモンド世代だ。今の世代の選手を正しく評価することで、ベトナムサッカーは初めて成長の正しい軌道に乗ると思っている」と述べたとしている。

また、中国代表については「戦術、技術いずれをとっても高いレベル。中国はクラブチームも強い。選手のフィジカルも強く、両サイドのスピードが非常に速いし、組織力も高い。私はまだ彼らの弱点を見いだせていない」と高く評価したと伝えた。

パク監督の中国代表に対する「弱点が見つからない」というコメントについて、中国のネットユーザーは「笑ってしまう」「ははは、そんなうそ言って良心が痛まないのか？」「なにせ、全てが弱点だからな」「つまり、もはやこれ以上悪いところが見つからないほどすべてが悪いということ」「ハイレベルな褒め殺し」「中国代表はコメントのレベルまで負けている」「ベトナムの謙虚さを中国代表も見習うべき」「われわれは駄目同士の友好国だ」などのコメントを残している。パク監督の発言を、「弱い中国代表に対する大いなる皮肉」として捉えたようだ。（翻訳・編集/川尻）