岸田文雄首相の春節のあいさつに中国人不満=「脱中国化か」「これが日本人の話術」

Record China    2022年2月1日(火) 18時20分

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岸田文雄首相が発した春節(旧正月)の祝辞に、中国人から不満の声が上がっている。(出典:内閣府 https://www.kantei.go.jp/)

岸田文雄首相が発した春節(旧正月)の祝辞に、中国人から不満の声が上がっている。

岸田首相は1月28日、「2022年春節祝辞」を発表した。その内容は以下。

春節を祝う全ての皆様、日本で活躍されている華僑・華人の皆様に、謹んでごあいさつ申し上げます。

新型コロナ感染症のまん延以来、国際社会は協力して、この困難な課題に立ち向かってきました。日本も各国にワクチンを供与するなどの国際貢献に努めてきました。日本は、自らが苦境にあった時、温かな手を差し伸べてくれた方々への恩を忘れません。世界が苦境にある時、自らの力が及ぶ貢献を続けたいと思います。日本は、これからも国際社会と協力してまいります。新型コロナを克服し、新しい時代を切り開くため、私も全力を尽くします。

寅年の本年が皆様にとって、力強い生命力に溢れ、向上するよき年となりますように。

Happy Lunar New Year!

この祝辞は日本語のほか、中国語の簡体字および繁体字、英語バージョンも発表されている。

しかし、中国のネットユーザーからは不満の声が上がっている。まず“Happy Lunar New Year”と表記されていたことについて、「“Lunar”って」「なぜ“Chinese New Year”としない?」「“Happy Chinese New Year”とすべきだ」「脱中国化か」などの指摘が出ている。この件をめぐっては、韓国誠信女子大のソ・ギョンドク教授が「旧暦の正月は中国だけのものではない」として“Chinese New Year”を“Lunar New Year”に変えるキャンペーンを繰り返し行っており、中国のネットユーザーが反発してきた経緯がある。ただ、一部のユーザーからは「英語では旧暦の正月を“Lunar New Year”と呼ぶ」「中国の英字新聞も外交部ウェブサイトの英語版でも“Lunar”を使うことがある」などと冷静な見方も出ている。

次に、祝辞の中に「中国」の文字が出てこなかったことについてで、「中国について一切の言及なしか」「意地でも『中国』の二文字を出さないのな」「岸田氏にとって中国はタブーなのか」「『中国』の名前は出していないが明らかに中国向け。これが日本人の話術」などの不満の声が上がっている。

一方で、「新年おめでとうございます」「和をもって貴しとなす」「誠実さは受け取った」「正月ぐらい休戦としよう」といった声も寄せられている。(翻訳・編集/北田

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