オミクロン株が猛威を振るう中、韓国で新型コロナウイルスの感染者数が初めて2万人を突破した。2月2日、韓国・聯合ニュースが報じた。

韓国の中央防疫対策本部は旧正月連休の最終日となる2日、午前0時の時点で新型コロナウイルスの新規感染者数が2万270人であることを発表した。先月26日に初めて1万人を突破してからわずか1週間で2万人を突破。2週間前（先月19日、5804人）と比較すると3．5倍に急増したことになる。

先週は新規感染者のうちオミクロン株が検出される割合が80％に達し、完全に優勢種になったと判断されていた。そうした中、旧正月連休による人口移動と接触機会の増加が重なったことでますます感染が拡大したとみられており、連休中に検査量が減少した可能性を考慮すると、連休後はさらに感染者数が急増すると予想されている。

しかし重症患者や死亡者の増加にはつながっていないといい、2日の重症患者数は278人で前日より6人少ない。また死亡者数は15人で、累積死亡率は0．77％とのこと。韓国の新型コロナウイルスによる死亡率は先月初旬から中旬には0．91％だったが、オミクロン株が優勢種になってからは徐々に低下している。

また、1日午後5時時点における韓国全土の重症病床稼働率は15．9％で、在宅療養者数は2日午前0時時点で8万9420人だという。

韓国のネットユーザーからは、「ワクチンを1度も打ってないけど、風邪すら引いてないよ」「騒ぐ必要はない。2万人どころかすでに数倍に達しているはず」「人口5千万人のうちたかが2万人と考えれば、ただの風邪でしょ。今日以降PCR検査を中止にしてほしい」「重症患者が200人台なら、高齢者の風邪よりもマシ」「今すぐ防疫パスをなくして」など、冷ややかな意見が多く寄せられている。

また、「大統領選挙に向けて感染者を量産しているんだね」「コロナを言い訳に事前投票や郵便投票、電子開票などを進めて不正選挙をしようとしている」「必ず3月9日当日に投票しよう」など、大統領選挙に関するコメントも見られた。（翻訳・編集/丸山）