Record China 2022年2月5日(土) 17時0分
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中国では若者を中心に、歴史上の衣装を元にした「漢服」ブームが続いている。写真は春節の連休中に広東省広州市内で「漢服コスプレ」を楽しむ若者。
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中国では2000年を過ぎたころから、若者を中心に「漢服ブーム」が発生した。その勢いは、現在も強まるばかりだ。
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中国の民族衣装と言えば、スカートにスリットがある女性用のチャイナドレスが有名だ。この衣装は中国語では「旗袍(チーパオ)」と呼ばれ、清朝時代の支配民族であった満族の伝統衣装が近代になり西洋の衣装と結合して生まれたものだ。それに対して「漢服」とは、中国の多数民族である漢族の歴史上の衣装、あるいは歴史上の衣装にアレンジを加えた衣装だ。
「漢服」の中でも特に注目されているのは、唐代の衣装を模した「唐装」だが、歴史の長い中国では、各王朝時期に「漢服」も変化した。さらに時代ごとに髪形なども変化したので、若者は「古くて新しいファッション」を存分に楽しんでいるというわけだ。
伝統的な祝日ともなれば、歴史を反映したファッションを楽しむ人はやはり多い。広東省広州市の永慶坊で行われた春節(旧正月、2022年は2月1日)の活動では、漢服を着用して写真撮影に興じる若者の姿が随所で見られた。日常生活とは異なる自分の姿を楽しむということで、「漢服コスプレ」と言ってよい現象だ。
漢服を楽しむ人が増えるにつれ、漢服の関連業者が増えた。デザインも多用になり、縫製などの技術レベルも向上した。漢服ブームは、その経済効果も見逃せないという。(翻訳・編集/如月隼人)
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