ジョモ・ケニヤッタ農工大学という名の農工専門学校は1981年に開校にこぎ着けたが、実態は日本でいう高等技術専門学校(高専)レベルで、その正式名称も「Jomo Kenyatta College of Agriculture and Technology」(JKCAT)にすぎなかった。80年からは技術協力による専門家派遣が始まり、81年からは青年海外協力隊員も送り込まれ出した。この状態が8年間続いた後、89年にケニヤッタ氏の名前を冠する別の国立ケニヤッタ大学傘下の「カレッジ」として4年生教育が始まった。ようやく「学士」号を出せるようになった。また図書館、実験室、給水施設なども建てられ、施設の充実が図られた。
ジョモ・ケニヤッタ農工大学は94年12月にようやくケニヤッタ大学の分校から独立し「Jomo Kenyatta University of Agriculture and Technology」(JKUAT)として名実ともに誕生した。現在のJKUATは、この94年を創立の年としている。職業訓練校のような高専レベルの学校の開校から13年がたっていた。
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