Record China 2022年2月9日(水) 20時50分
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中国メディアの観察者網は8日、「中国選手がショートトラックで金メダルを獲得したのは開催国アドバンテージがあったからなのか?」とする動画記事を掲載した。
7日に行われたスピードスケート・ショートトラック男子1000メートル決勝では、ハンガリーのシャオリンサンドル・リュウが1着でゴールしたものの中国選手との接触で失格となり、中国の任子威(レン・ズーウェイ)、李文龍(リー・ウェンロン)がそれぞれ金・銀メダルを獲得した。
記事は、準決勝でも1着でゴールした優勝候補筆頭の韓国のファン・デホンが失格となったことに言及し、「確かに劇的な展開だった」と指摘。韓国とハンガリーが抗議したことに加え、「開催国のアドバンテージによるものでは?」との声が海外だけでなく中国国内でも出ていたことを伝えた。
一方で、「国際スケート連盟(ISU)はすぐに詳細を説明した」とし、ファン・デホンの失格理由が「接触を引き起こす不正な追い越し」だったこと、リューの失格理由は「インからアウトへのコース変更の中で接触を引き起こした」「ゴール直前で手を使って(中国選手を)妨害した」の2度の警告によるものだったことを伝えた。
また、審判についても「このレースの主審ピーター・ウォース氏は平昌五輪でも審判として関わっていた人物で、当時も中国に有利な判定を下したわけではなかった」としたほか、「今大会では会場内に計50台の高性能カメラを設置しており、技術的な反則を隠すことはできず、判定における透明性に疑義は生じない」と説明した。
さらに、今大会で失格が相次いでいるのはカメラなどの技術の進歩の他に「ルールの明確化」があると指摘。そして、この「ルールの明確化」の原因となったのは2018年の平昌五輪での(韓国に有利な)疑惑の判定の数々だったとした。
記事は、「当時のルールがあいまいだったために多くの国から抗議が噴出した。平昌五輪後にISUによってルールがより詳細に定められ、基準となるガイドブックがつくられた。各種の反則行為についてもコードが付けられ、例えばファン・デホンの失格は『S6』に該当する」と説明。「このルールは2020年に一度修正が加えられるなど、ISUが各方面の意見を集約して作成したものだ」とした。
その上で、「これにより、韓国チームが得意とする手を使った妨害など、選手の安全を顧みない危険な戦術が使いづらくなった」とし、「成績のために手段を選ばないのはスポーツ精神に反する。スポーツの目的は自己を高めることで相手を超えることにあり、相手に勝つためにさまざまな策を弄(ろう)することでない。一部の国はこの点が理解できておらず、チーム内で問題を起こしたり、国籍を変更する選手を出したりしている」と暗に韓国を批判した。
記事は、今回中国選手が金メダルを獲得できたのは「実力があったこと以外に、ルールをしっかりと守ったことが最も重要な要素の一つだった」との見方を示した。(翻訳・編集/北田)
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