【観察眼】北京五輪報道 愛のリレーをする「ギドゥンドゥン」に喝采送る

CRI online    2022年2月10日(木) 9時30分

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北京冬季五輪が開催中の中国で、さっそうと話題をさらった一人の日本人。五輪取材で北京入りしている、日本テレビの辻岡義堂アナウンサーである。

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北京冬季五輪が開催中の中国で、さっそうと話題をさらった一人の日本人。五輪取材で北京入りしている、日本テレビの辻岡義堂アナウンサーである。

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北京冬季五輪のマスコット「ビンドゥンドゥン」への愛の深さから、「ギドゥンドゥン」の愛称もすっかり定着した辻岡アナ。中国でも「義(イー)ドゥンドゥン」の呼び名で浸透している。

きっかけとなったのは、朝の情報番組に中継で出演した映像だ。プレスカードのストラップにビンドゥンドゥンのピンバッジをいくつもつけて熱く語る……そんな辻岡アナの姿を喜んだ日本在住の中国人が、中国のSNSで紹介したとみられる。その最初の動画の再生回数だけでも、8日時点で1300万回に上っており、その後の中国メディアによる報道も合わせれば、彼の出演映像は中国ですでに5億回以上も再生されているという。

中国ではいま、ビンドゥンドゥン人気がすさまじく、グッズの品切れが続いている。ぬいぐるみなどはオンラインストアに並ぶやいなや、即完売となっている。その人気ぶりは、北京冬季五輪組織委員会がファンを安心させるため、「春節連休明けから増産が進み、グッズ供給が途切れることはなくなるはずだ」と公式に発表するほどだ。

高まる「ギドゥンドゥン」人気を受けて、中国メディア各社は相次いで辻岡アナにインタビューを申込んだ。中国メディアも辻岡アナへの協力を惜しまず、ついには8日、広州在住の「ビンドゥンドゥン」デザインチーム統括である曹雪さんとのオンライン対面を実現させるに至った。曹さんは広州美術学院ビジュアル芸術学院の院長を務めており、今は「ビンドゥンドゥンの父」とも呼ばれている。辻岡アナとの対面後に彼は、「ビンドゥンドゥンに感動してくれる姿に、私たちのほうが感動させられた。感動の連鎖になっている」と話したうえで、自身の作品が外国人からも愛されているということについて「とてもラッキーなこと」と喜んだ。そして、「ビンドゥンドゥンは、『愛』を伝えるためにデザインしたキャラクター。それが辻岡さんにはしっかりと伝わったことが分かってうれしい」と明かした。

辻岡アナがビンドゥンドゥンと北京冬季五輪に向ける真心は、曹雪さんだけでなく多くの中国人にも伝わっている。「感動の連鎖」が、中国にも「ギドゥンドゥン」の応援団を生み出し、5億回の再生回数となって表れたのだ。これこそが、本来あるべき人と人との交流の姿ではないだろうか。

もちろん、辻岡アナがここまで話題になった要因は、単に「ビンドゥンドゥンのファンだから」というわけではない。彼とそのチームが、さまざまな制限のあるコロナ禍においても、北京冬季五輪の楽しみや喜び、ポジティブなエネルギーを見つけ出そうと創意工夫を重ねていることは、報道を通して伝わってくる。その努力こそが、「ギドゥンドゥン」フィーバーの源泉だろう。これは、メディアによる前向きな海外交流の優れた実証例だ。

開会式の演出を手がけた張芸謀チャン・イーモウ)監督は、「冬季オリンピックは雪の結晶たちの物語だ」と表現している。オリンピックの呼びかけに集う一人ひとりをひとひらの雪の結晶にたとえるならば、「ギドゥンドゥン」フィーバーは、両国のメディア人と、「良いものは分かち合おう(シェアしよう)」と願う人々が一緒になって織りなした、美しい雪景色と言えよう。

このような「ドゥンドゥン物語」、これからもドンドン現れてほしい。(提供/CRI

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