2022年2月10日、韓国・ニューシスは、ロシアが日本が目指している「佐渡島の金山（新潟県）」の世界文化遺産登録に反対の立場を示したと伝えた。

記事によると、ロシア外務省報道官は9日（現地時間）の会見で「韓国側の反応を理解する」とし、「日本は第2次世界大戦時に指導者らが犯した犯罪行為を人類の記憶から消すため、韓国などさまざまな国を相手に持続的な措置を取っている」と指摘した。

また「軍事主義の日本は植民地にした領土の人たちに金鉱できつい労働をさせた」とし、「軍国主義者らの残酷な行為に関する歴史的事実をなぜ否定できるのか理解し難い」と批判した。

その上で「ロシアはユネスコ（国連教育科学文化機関）とその傘下にある世界遺産委員会の非政治化という立場を貫いてきた」とし、「政治化された事案はユネスコの議題から除外する必要がある」と強調したという。

日本政府は「佐渡島の金山」を世界文化遺産に登録するため、1日にユネスコ世界遺産センターに推薦書を提出した。これに対し韓国は「佐渡島の金山は日本植民地時代に朝鮮半島出身者が強制労働を強いられた場所」と主張し、「日本は推薦対象期間を江戸時代（1603～1867年）に限定しているが、日本植民地時代を除外することは、歴史の暗い部分も隠さずに伝えるというユネスコの世界遺産登録原則に反する」として反発している。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは「最近の韓国の友邦国はロシア」「ロシアは好感が持てる」「実用外交。文在寅（ムン・ジェイン）大統領は最高だ」「文政権だから可能なこと」「ロシアにとって韓国は地理的にも外交的にも重要な存在。その点を利用して韓国もロシアと良い関係を築かなければならない。中国や日本をけん制するときにも役立つ。ロシア人の韓国に対する好感度は意外に高いよ」などの声が上がっている。（翻訳・編集/堂本）