人民網日本語版 2022年2月11日(金) 13時50分
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7日に行われた北京冬季五輪男子スノーボードスロープスタイルの決勝でカナダのマックス・パロット(27)が90.96点で金メダルを手にした。パロットは中国の蘇翊鳴(スー・イーミン)を含む世界トップレベルのボーダーに勝利しただけでなく、自身を襲った「病魔」にも打ち勝ったのだ。中国日報が伝えた。
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2018年にホジキンリンパ腫と呼ばれる血液ガンと診断されたパロットにとって、再び雪上に戻ってきたということだけでもすでに奇跡と呼ぶのにふさわしい。
父親の影響で3歳からスキーを始め、17歳になると頭角を現し、2018年の平昌オリンピックでは男子スノーボードスロープスタイルで銀メダルを獲得した。ところが、そのすぐ後に、ホジキンリンパ腫と診断され、半年間で12回にわたる化学療法を受けた。
しかし、決してあきらめず、SNSに日記を記し、ネットユーザーに闘病の様子を紹介した。2019年末、「病魔」にうち勝ったパロットは再び愛する雪上へと復帰を果たし、2020年のX Gamesでは金メダルを獲得した。
パロットは「がんになって僕は変わった。以前なら当たり前と思っていたことが、今では一つひとつの事に感謝出来るようになった」と語る。
そして、「毎回、ブーツをスノーボードに取り付ける時、以前よりも感謝の気持ちがこみあがってくる。今は笑うことも多くなり、どんなことにもポジティブになって、プレッシャーも減った。今は、試合に出ることをエンジョイできるようになった。プレッシャーから解放されると、さらに良い滑りができる。このようにエンジョイし、リラックスしている状態のほうが良いパフォーマンスを披露できる」と語る。
さらに、「正確に言うと、3年前、僕は病床にあり、活力はなく、筋肉も落ちてしまい、有酸素運動をすることもできなかった。それは僕の人生において一番つらい時期だったと言える。でも、3年後の今は、元気満々で五輪の舞台に戻って来た。そして、これまでで最も良いパフォーマンスを披露して、五輪で優勝できた。本当にクレイジーだ」と喜ぶ。
病気を経験したことで生活やスノーボードに対する見方が全く変わったといい、「試合中、ベストを尽くして自分のやりたいトリックに挑戦し、スノーボードをエンジョイするというのが一番大切なこと」と語った。(提供/人民網日本語版・編集/KN)
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