2014年5月30日、韓国・聯合ニュースは次期首相候補として指名された元最高裁判事の安大熙（アン・デヒ）氏が28日に辞退を表明したことを受け、朴槿恵（パク・クネ）大統領は新たな候補者に政界の人物を選ぶ可能性があるとの見方を示した。環球時報（電子版）が伝えた。

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安氏の辞退表明に伴い、韓国大統領府は29日、世論と人事聴聞会の審査を突破できる新たな首相候補の人選に着手した。安氏が多額の不透明な収入が原因で辞退表明に追い込まれたのは、朴大統領が与党セヌリ党の意見を積極的に受け入れなかったためとの見方が大多数を占めている。セヌリ党はこれまでに多数の政界関係者を首相候補として大統領府に推薦しており、これらの候補者リストは現在も有効だ。

朴大統領の執政1年間で、すでに2人の首相候補が人事聴聞会の審査によって退けられている。新首相の最大の課題は韓国社会に長期にわたって積み重なってきた弊害と官民癒着の排除という公職の社会改革を実施できるか否かだ。

韓国民知大学の教授は「高度な政治的行動力を要する官民癒着の打破は、官僚や財界の大きな抵抗に遭うだろう。こうした状況の下で大統領に代わって抵抗を防ぎ止め、改革を推進できるような能力を持った人物が首相にふさわしい」と指摘した。

政界の人物ならばすでに選挙などを通じて国民の信任を得ており、人事聴聞会の審査を通過する可能性も他業界の有力人物よりは高い。そのため、政界の人物が次期首相の有力候補になるとの見方が出ている。（翻訳・編集/HA）