Record China 2022年2月22日(火) 22時20分
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日本の華字メディア・日本華僑報は18日、日本のアニメの中の中国要素のステレオタイプに対して「NO」を突き付ける記事を掲載した。資料写真。
日本の華字メディア・日本華僑報は18日、日本のアニメの中の中国要素のステレオタイプに対して「NO」を突き付ける記事を掲載した。
記事は、日本のアニメに登場する中国要素といえば、ローカライズされた中華料理やお団子頭にチャイナドレスの女の子、天然ボケのパンダ、「アイヤー」というセリフ、三国志関連などのステレオタイプが多いと指摘。すでにこれらには数々のツッコミが入っているものの、こうしたステレオタイプを払しょくするのは容易ではないとした。
一方で、そんな状況を打破したのが、昨年の「ラブライブ!スーパースター!!」に登場した日中ハーフのキャラクター・唐可可(タンクゥクゥ)だったと紹介。これまでとは別物の現代中国を提示するアニメが「まさかオタク味たっぷりのバーチャルアイドル企画であったとは、誰も想像していなかっただろう」と評した。
そして、企画段階で「日中ハーフのキャラクター」が予告された際も、固定化されたイメージから、すでに公開されていたお団子二つの白髪のキャラがそれだと思い込む人が多く、中には「日本の制作陣はまたお団子頭のステレオタイプで中国人から金を巻き上げようとしているのか」と皮肉る声もあったものの、ふたを開けてみれば唐可可はみんなが予想したお団子頭の女の子ではなく、別のショートカットの女の子だったと説明。声優に中国出身のLiyuuが起用されたり、作中では中国語のセリフも多数入っていたりする他、中国語のラップも登場するなど、これまでにない内容だったとした。
唐可可について記事は「上海出身の日中ハーフで、高校から日本にやってきた。成績は良好で授業中に寝ていても簡単に方程式を解くことができる。スポーツは苦手だがいつも熱い性格で、日本の女の子との距離感はみじんも感じない」と紹介し、このキャラ設定は大きな成功を収め、中国のファンだけでなく多くの海外ファンの注目を集めることになったと伝えた。
そして、「伝統的な要素の積み重ねでは人口に膾炙(かいしゃ)した作品を作ることはできないということが、改めて証明された」と指摘。「海外の創作者たちはステレオタイプなイメージから抜け出して、深く理解してこそ、成功するキャラクターを生み出すことができるのである」と論じた。(翻訳・編集/北田)
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