人民網日本語版 2022年2月25日(金) 23時50分
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標高が高いほど酸素不足なのだろうか?
第2回青蔵高原(チベット高原)総合科学調査隊のメンバーで、青海師範大学生命科学学院の馬永貴(マー・ヨングイ)教授は、「チベット自治区ラサ市の平均標高は3650メートルで、春と夏は緑が生い茂り、鳥がさえずり花が香る。青海省茫崖市の平均標高は3000メートルで、一年を通じ緑が少なく、酸素含有量がより少ない」と述べた。新華社が伝えた。
中国の自然地理学専門家で、青海師範大学の史培軍(シー・ペイジュン)学長は、「標高は高原の酸素不足に影響を及ぼす唯一の要因ではない」と述べた。史氏の科学研究チームは第2回青蔵高原科学調査において、高原の酸素不足への標高の影響度がわずか39.58%で、大気温度、植被率、土壌、緯度など複数の要素も重要な役割を果たしている。
青蔵高原の総面積は約260万平方キロメートルで、大半の地域の標高は4000メートルを超えている。研究によると、標高、大気温度、植被率、土壌などの共同作用により、青蔵高原の地表付近の酸素の含有量に明らかな違いが生じている。東部が西部を上回り、南部が北部を上回る。森林が草原を上回り、草原が岩石砂漠を上回る。夏が冬を上回り、暖かい季節が寒い季節を上回る。昼が早朝を上回る。酸素含有量は全体的に、南東から北西に向かい低下する法則を示している。
研究チームのメンバーで、北京師範大学地理科学学部の博士課程に在学中の陳彦強(チェン・イエンチアン)氏は、「国内、さらには国際的な学術界で長期にわたり、標高は高原の酸素不足を決める唯一の要因とされていた。この研究は過去の認識を改めた」と述べた。(提供/人民網日本語版・編集/YF)
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