人民網日本語版 2022年2月24日(木) 16時40分
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中国でペットのお世話サービスが発展している。
買い主の家まで行って、1日にペットの猫20匹を世話する。これはどんな体験なのだろうか。「90後(1990年代生まれ)」の北京出身の女性・楊暁萌(ヤン・シャオモン)さんは、「これまでに経験したことのないすがすがしい気持ちになるし、とても楽しい」と話す。中国青年報が伝えた。
楊さんは今年の春節(旧正月、2022年は2月1日)連休の前後は非常に忙しかった。朝起きるとすぐに市内朝陽区のいくつかの団地を駆けずり回り、数え切れないほど多くの階に上り、留守番しているペットの猫のトイレの後始末をして、エサをやり、多いときは1日に20匹にエサをやったという。連休が終わって本業の仕事が再開しても、仕事の後で留守番のペットを対象にサービスを提供し続けているという。
ここ数年、家で飼われるペットの数が増加し、ペット業界のより細分化されたサービスへの消費者のニーズが高まり、買い主の家に行ってペットを世話するサービスも現れた。このサービスは内容が簡単で、祝休日のニーズが旺盛なことから、大勢の若者がアルバイトで参入し、「ペットの専業パートナー」と呼ばれるようになった。この仕事を始めた理由をたずねると、「動物が好きで、お世話したいと思ったから」とシンプルな回答をする若者が多い。
楊さんと同じように、「95後(1995年から1999年生まれ)」の曽妮(ズン・ニー)さんも春節の連休は忙しかった。「一番忙しかった日は朝6時に起きて。まず一人目のお客様のワンちゃんのお世話をし、それから予定していたルートでお客様の家から家へと移動してネコちゃんのお世話をし、家に帰れたのは夜の8時過ぎだった。食品のデリバリー配達員にちょっと似ていて、1日に8件の注文を受けることがある。遠方に住んでいるお客様もいるので、路線バスの待ち時間が長くなると、仕事時間も長くなる」という。
曽さんは買い主の家に行って世話をするたびに、動画を撮影して仕事内容を記録し、SNSにアップすると、たくさんのネットユーザーから「かわいいネコちゃん、ワンちゃんに癒やされる」といったコメントが届く。曽さん自身も、「この仕事にはすごく癒やされる。よそのお宅のペットが最初は警戒していたのが、自分になついて側にごろんと寝転ぶようになるのを見ていると、信頼されていると感じて、とてもうれしくて楽しみだ」と話した。
SNSと中古品取引きプラットフォームを見ると、祝休日期間だけでなく、長期にわたり飼い主宅でペットの世話をするサービスを提供する若者が全国のどの大都市にもいることがわかる。料金は1回あたり20~90元(約360~1620円)ほどで、1つの都市内であれば、一般的に距離、ペットの種類と数などによって、最終的なサービス価格が決まる。
楊さんは、「祝休日は料金が上がる。注文するお客様は基本的に複数回の利用を考えており、毎日1回とか1日ごとに1回などの頻度で利用する。ペットが病気の時や攻撃的な場合など特殊な状況であれば、基本的に注文は受け付けない。今は飼い主の家でのお世話サービスのアプリケーションもいろいろあり、プラットフォームに登録すると、プラットフォームの標準に従ってサービス料金が計算される。こういった専門のプラットフォームを通せば、こなせない注文を他の同業者に回すこともできる」と説明した。(提供/人民網日本語版・編集/KS)
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