人民網日本語版 2022年2月28日(月) 8時40分
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河北省承徳市豊寧満族自治県にある豊寧揚水発電所は、世界で設備容量が最大の揚水発電所。プロジェクトの設備容量は計360万kWで、世界最大の「モバイルバッテリー」と呼ばれている。写真は北京冬季五輪開会式。
河北省承徳市豊寧満族自治県にある豊寧揚水発電所は、世界で設備容量が最大の揚水発電所。プロジェクトの設備容量は計360万kWで、世界最大の「モバイルバッテリー」と呼ばれている。科技日報が伝えた。
このモバイルバッテリーは張北柔軟性直流電力網プロジェクトの「仲間」だ。北京冬季五輪グリーンエネルギー重点プロジェクトである両プロジェクトは、共に「カーボンゼロ冬季五輪」の目標に貢献している。豊寧揚水発電所は2013年5月着工で、1基目は昨年12月末に稼働・発電開始した。竣工後の最重要任務は、冬季五輪へのクリーンエネルギーの供給、大会中の電力使用の安全保証だ。
豊寧揚水発電所は高いエネルギー貯蔵能力を備えている。プロジェクトには上下の2つのダムがあり、落差は425メートル。電力使用の少ない時間帯には、風力と太陽光の余剰電力を使用し、下のダムから上のダムに水を吸い上げる。これは電力貯蔵に相当する。電力使用のピーク時には、水を下のダムに流して発電する。同時にプロジェクトには優れた調節機能があり、システムのピーク調節能力を効果的に高めることを実現している。地域を跨ぐクリーンエネルギーをより良く収容し、京津冀(北京・天津・河北)電力網のエネルギー貯蔵及びピーク調節能力を高める。
このモバイルバッテリーはさらに、省エネ、排出削減、大気汚染防止を促進する。情報によると、毎年88億kWhの余剰電力を収容できる。年間発電量は66億1200万kWhで、260万世帯の1年間の電力消費量を満たすことを可能にしている。年間で標準石炭の使用を48万800トン削減し、二酸化炭素排出量を120万トン削減し、1万6000ヘクタール分の植林効果を発揮する。(提供/人民網日本語版・編集/YF)
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