中国の次世代有人ロケットで新型垂直離着陸回収プランを採用か―中国メディア

人民網日本語版    2022年2月27日(日) 17時0分

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中国航天科技集団第一研究院の王小軍院長はこのほど、「中国の最新の有人キャリアロケットの1段目に新型垂直離着陸回収プランを採用し、着陸段階に網状回収装置を使い軟着陸を実現する可能性がある」と発表した。

中国航天科技集団が24日に発表した情報によると、同集団第一研究院の王小軍院長はこのほど、「中国の最新の有人キャリアロケットの1段目に、新型垂直離着陸回収プランを採用し、着陸段階に網状回収装置を使い軟着陸を実現する可能性がある」と発表した。科技日報が伝えた。

王氏はこのほど開かれた、近地球軌道有人宇宙事業発展展望・協力国際シンポジウムの席上で、「次世代有人キャリアロケットの1段目に、新型垂直離着陸回収プランを採用する可能性がある。再突入の際にエンジンの減速を踏まえた上で、さらに空気圧サーボを使い制御と減速を行う。着陸段階では網状回収装置を用い、より多くの帰還用装置をロケットから地上に移すことで、ロケットの負担を減らすと同時に網状ロープを使い、ロケットの制動と減速を行い、軟着陸を実現する」と説明した。

説明によると、中国は今後一定期間にわたり、次世代有人キャリアロケットの研究・製造を展開する。次世代有人キャリアロケットはモジュール化、汎用化設計を採用し、同時に有人と貨物輸送能力を備える。また同ロケットは近地球宇宙ステーション任務に向け、2段直列構造を採用する。1段目は再利用能力を持ち、近地球軌道の輸送能力は約14トン。月より遠い探査任務に向けては、3段+ブースターの構造を採用する。月遷移軌道の輸送能力は約27トンとなっている。

中国有人宇宙事業は現在、主に長征2号F、長征7号、長征5号Bという3種のキャリアロケットを使用している。航天科技集団が研究・製造する長征ロケットは、中国の宇宙ステーションの建設・運営に向け、「天地輸送回廊」を構築した。

また、中国の宇宙ステーション基幹技術検証及び建設段階では12回の打ち上げ(長征5号Bの初飛行を含む)が実施される。現在すでに6回が完了しており、年内にさらに6回の打ち上げ任務を残している。今後の宇宙ステーション運営段階では、毎年平均で有人飛行2回と貨物補給2回を実施し、かつ任務の需要に基づき拡張モジュールの建設を展開することを可能にしている。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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