駐韓ウクライナ大使館のドミトロ・ポノマレンコ大使が、「共に民主党」の李在明（イ・ジェミン）候補に関する記事をツイッターで共有した。2月28日、韓国・朝鮮日報が報じた。

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報道によると、ポノマレンコ大使は27日、自身のツイッターアカウントで「ウクライナ大統領に関する発言について謝罪した大統領候補」と題するコリア・タイムスの記事をシェアした。同記事は、李候補が25日のテレビ番組でウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領について「6カ月の初心者政治家」と表現し「初心者政治家がロシアを刺激したため対立した」と語ったこと、この発言が国内外から批判を浴び騒動が大きくなったことで本人が26日にフェイスブック上で謝罪したことを伝えるものだ。

李候補は騒動を受け、「少しでもウクライナ国民の皆さんに誤解を与えたのなら、私の表現力に問題があった」とし、「番組を見れば私がこの発言の直後にロシアによる侵攻をはっきりと批判しており、ウクライナ大統領ではなく尹錫悦（ユン・ソギョル）候補の外交・安保観の未熟さを指摘していたことが分かるはず」と釈明。しかし、その日のうちに京畿道坡州での遊説で「ウクライナの事態を心配する方が多いが、昨日テレビ番組で話したように指導者が無知でさえなければこのような心配は無用だった」と語っていた事実が明らかになり、再び物議を醸していた。

コリア・タイムスは、李候補の発言を批判した尹候補と東洋大学のチン・ジュングォン元教授の文章もそのまま掲載している。尹候補は26日、自身のフェイスブックで「ゼレンスキー大統領は首都キエフに残り、決死抗戦を率いている。（李候補の発言は）彼を支持する72％のウクライナ国民を愚弄（ぐろう）するもの。ロシアによる侵攻をウクライナのせいと言うのは深刻な無知が原因」と発言。チン元教授は、「砲撃で壊れた窓ガラスを片付けながら涙交じりにウクライナの国歌を歌う女性の姿や、軍に招集された父親が泣きながら幼い娘の頬にキスをする姿を世界中の人々が目にしているのに、あなただけが見えていない」とし、「あなたは人間なのか」と批判したという。

記事は、「李候補の発言は、英米圏最大のインターネットコミュニティ『レディット（redddit）』でも共有され、国際的に波紋を呼んでいる」と伝えている。

韓国のネットユーザーからは、「与党の大統領候補なのに恥ずかしい」「完全に国の恥」「文大統領や李候補が韓国を世界的に低レベルな国に作り変えている」「反省や謝罪をするどころか、ただの失言だったと言い張る民主党とその支持者」「何でもすぐに口にして、たたかれればすぐに謝罪する。本当に気楽な人だね」「票を得るためにはどんな言葉もウソも平気で口にする前科4犯。彼が大統領になることだけはあってはならない」「韓国で戦争が起きたら最初に逃げるか、戦争が起きる前に国を差し出す人間」など、李候補に対する批判の声が多く寄せられている。（翻訳・編集/丸山）