Record Korea 2022年3月1日(火) 7時20分
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27日、韓国・ハンギョレによると、韓国最大野党「国民の力」の尹錫悦大統領候補の「有事の際の日本による朝鮮半島への介入」発言が波紋を広げている。写真は尹候補のフェイスブックより。
2022年2月27日、韓国・ハンギョレによると、韓国最大野党「国民の力」の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領候補の「有事の際の日本による朝鮮半島への介入」発言が波紋を広げている。
記事によると、尹候補は25日の討論会で、日米韓軍事同盟をめぐり「(推進する場合は)有事の際に日本が朝鮮半島に介入することを認めることになるが、そうするつもりか」との質問を受け、「有事の際に(自衛隊が)入ってくる可能性もあるが、必ずしもそれを前提としているのではない」と答えた。
また「日米韓軍事同盟を検討しているか」との質問に対し、「絶対にしないのか」と問い返す場面も見られたという。
尹候補の発言について、記事は「日韓関係の歴史的特殊性を考え、有事の際の日本自衛隊の朝鮮半島介入までを想定する『日米韓同盟』という用語ではなく、『日米韓安保協力』という用語を使用する韓国政府の外交安保政策の基調とは相反するものだ」と指摘している。
また、韓国与党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)候補は「妄言だ」「韓国の大統領候補の発言とは到底思えず、尹候補の国家観と対日認識が表れている。まるで日本の極右勢力の発言のようだ」と批判し、謝罪を求めた。
これに対し、「国民の力」は「『尹候補が日本自衛隊の朝鮮半島への進入を認めた』という李候補の主張は事実でない。仮に日韓同盟を結んでも、有事の際に日本は朝鮮半島に立ち入ってはならないという話をした」と反論し、「虚偽事実の公表について直ちに謝罪しない場合、法的処罰を免れない」と警告したという。
しかし、専門家らは尹氏の認識に懸念を示している。チョン・ユクシク平和ネットワーク代表は「自衛隊の介入はあってはならない。李明博(イ・ミョンバク)政権や朴槿恵(パク・クネ)政権も国民感情を考慮し、その可能性を否定していた」と話した。ファン・スヨン参与連帯平和構築センターチーム長は「尹候補の発言は非常に危険で深刻だ」とし、「日米韓軍事同盟を通して日本との協力を強化するという『国民の力』の外交方針も、安倍政権の自衛権追求や平和憲法改正を支持するものと捉えられかねない」と批判したという。
この記事を見た韓国のネットユーザーからは「韓国はようやくここまで来たのに、また日本の進入を許可するのか。目的は何だ?そんな発言を国民が見守る討論会でするような人は大統領選を辞退するべきだ」「『私は親日だ』とカミングアウトしたんでしょ」「こんな人が大統領候補だということに驚き」「大統領候補史上最悪の発言だ」「今回の選挙は日韓戦だということがはっきりした。絶対に負けられない」など、尹候補への批判的な声が数多く寄せられている。
一方で、わずかではあるが「そんなひどい発言かな?」「『共に民主党』の歪曲(わいきょく)癖は直らないようだ」と擁護する声も見られた。(翻訳・編集/堂本)
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