中国国営中央テレビ（CCTV）のニュースサイトは3日、ウクライナに軍事侵攻したロシアに対する各国の経済制裁が韓国の基幹産業の一つである自動車産業に打撃を与え、現代自動車と起亜自動車が十数億元を失う可能性があると報じた。

記事によると、現代自と起亜は半導体供給不足とロシアによるウクライナ侵攻により生産・輸出に支障が生じ、株価が急落中だ。先月28日には両社とも52週間ぶりの最安値を記録した。

現代自のロシア・サンクトペテルブルク工場は、今月1日から5日まで5日間、稼動を停止する。

自動車と自動車部品は韓国のロシア向け輸出の約40％を占めている。現代自と起亜の昨年のロシア市場での自動車販売台数は37万台を超え、ブランド別でトップ3に入っている。

韓国自動車産業協会は、ロシアとウクライナの戦争が拡大すれば、ロシア市場での韓国車の販売が最大30％近く減少すると予測している。ロシアへの輸出規制により、損失規模は、現代自が10億元（約183億円）、起亜が13億元（約238億円）に達するとの分析もある。（翻訳・編集/柳川）