2022年3月4日、韓国・ノーカットニュースは「9日に行われる大統領選を前に、事前投票所のスタッフの手袋の色が物議を醸している」と伝えた。

記事によると、保守系最大野党「国民の力」の全羅北道支部が4日、「全羅北道内のすべての事前投票所の投票事務員が、青色のラテックス手袋をはめて仕事をしている」と問題を提起した。

全羅北道支部は「選挙管理委員会は政治的中立性において最も敏感に反応しなければならない機関。特定政党（与党の共に民主党）を象徴する青色の手袋は中立性論争に油を注ぐ深刻な問題だ」と主張し、「今からでも道内の事前投票所に備えられた青色のラテックス手袋をすべて回収し、政党色が出ない色に変えてほしい」と求めたという。

これについて、全羅北道の選挙管理委員会関係者は「中央選挙管理委員会で防疫用品を一括購入したものと聞いており、何らかの意図があるわけではない」と釈明した上で、「透明なビニール手袋に交換するよう指示した」と明らかにしたという。

これを受け、韓国のネット上では「それなら投票のスタンプのインクはなんで（国民の力を象徴する）赤色？」「だったら韓国人の肌の色は正義党（シンボルカラーが黄色）？」「販売されてる手袋が青なんだから仕方ない」「そんなところまで文句をつけ出したらキリがない」など、「国民の力」の主張に懐疑的な声が寄せられている。

一方で、一部では「確かに選挙管理委員会は中立を守るべき」「みんなピリピリしてる。確かに前回の大統領選では透明の手袋だった。何か意図があるのでは」との意見も寄せられている。（翻訳・編集/松村）。（翻訳・編集/松村）