Record China 2022年3月8日(火) 8時20分
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中国の全国人民代表大会の出席者が6日、「3人目の子どもに対しては大学入試で加点する」との案を提示し、中国のネット上で物議を醸している。
中国の全国人民代表大会(全人代)の出席者が6日、「3人目の子どもに対しては大学入試で加点する」との案を提示し、中国のネット上で物議を醸している。
報道によると、全人代の代表として出席している科力爾電機集団の聶鵬挙(ニエ・ポンジュー)董事長は夫婦に3人目の出産を奨励するための社会環境整備の政策として、出産時の補助金の支給や保育園などの保育料の減免、学費の免除などと共に、「第3子が高考(大学入試)を受験する際に地域に応じて10~20点を加点する」という案を提示した。
中国は長年「一人っ子政策」を続けてきたが、急速に進む少子高齢化に歯止めをかけるため2013年以降、段階的に産児制限を緩和。2021年5月の中国共産党政治局会議では1組の夫婦に3人目の出産を認める方針を打ち出し、8月20日には「人口・計画出産法」を改正した。しかし、国民の出産意欲は依然として低く、出生率は思うように増加していない。
中国は日本以上の学歴社会と言われているが、「大学入試での加点」をエサに出生数を上げようとする案には反発の声が多く、ネット上では「これはひどすぎる」「第1子や第2子からの不満は必至。子どもは生まれる順番を選べない」「私の両親は当時、一人っ子政策に応じて私一人しか生まなかった。それなのになぜ私は加点されなかったのか」「教育は公平なもののはずだろう」など批判的な声が渦巻いている。
また、「こんなことをしてたら若者はもっと子どもを欲しがらなくなる。自分のところの1人目が他人の3人目と生まれた時点で20点の差がついているんだから」「子どもを3人も産めるのは金持ちだけだから富の再集中が起こる。貧乏人は滅んでいくだけということか」などと指摘する声や、「この程度で人民の代表か?」「ろくな提案をできないなら黙っててくれ」と厳しく非難する声も出ている。(翻訳・編集/北田)
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