2022年3月7日、韓国・京郷新聞によると、9日の第20代韓国大統領選挙において、新型コロナウイルスの感染者・隔離者は、午後6時から午後7時30分までの間に非隔離者と同じ投票所で直接投票することが決定した。

中央選挙管理委員会は同日に全体会議を開き、第20代大統領選挙の本投票日における新型コロナウイルス感染者などの投票方法に関する対策を発表した。それによると、感染者をはじめ投票日に隔離中の有権者は、当日に一時外出許可を受けて午後6時以降に本人が住む地域の投票所へ行くことが可能。ただし臨時記票所は利用できず、非隔離者が午後6時まで利用した投票所で投票を行うことになる。

場所によっては午後6時以前に到着した非隔離者の投票が長引く可能性もあるが、この場合は隔離者らが投票所外の別の場所で待機し、非隔離者が全員退場した後に投票を開始するという。

ノ・ジョンヒ選挙管理委員長と選挙管理委員らは、5日に実施された感染者・隔離者の事前投票で混乱が生じたことについて、謝罪メッセージも発表。「投票者の数を予測し対応できておらず、臨時記票所での投票についての情報提供も不十分であったことを謝罪する」とし、「混乱を招き、国民に不便をおかけして申し訳ない」と謝罪。また、「委員長および全委員は責任を痛感しており、原因を把握して再発防止対策を徹底的に講じるつもり」と語ったという。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは、「謝れば済むこと？政治をばかにしている」「事前投票はすべて無効化して、全員9日に再投票させればいい」「選挙管理委員会の責任者には法的処罰を」「コロナ感染者は人間でも国民でもないというのか。直接投票箱に投票するのは当然の権利なのに、なぜわざわざ今になって発表を？」「公務員は過去最大に増員されているのに、システムは朝鮮時代だね」「この状況を見て、民主党を選ぶ人は減るだろう。国を後退させる無能な政府」など、怒りの声が相次いでいる。（翻訳・編集/丸山）