2022年3月6日、韓国・毎経エコノミーは、「韓流が日本を占領したって？…韓国のコンテンツ市場は日本アニメが占領」という見出しで、韓国における日本コンテンツの人気の実態を伝えた。

記事によると、韓国では先月、日本のアニメ映画「劇場版 呪術廻戦 0」が公開され、大ヒットを記録した。7日には国内外の話題作を抜いて先行チケットの予約率1位を達成。熱気は公開後も続き、17日には公開1週間で興行収入1位を記録し、現在も2位を守っている。

映画館を「劇場版 呪術廻戦 0」が席巻する中、動画配信サービスは「鬼滅の刃」が占領した。「鬼滅の刃」は昨年に公開された「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」が215万人の観客を動員するなど韓国内でも人気が高い作品だ。今年も第3期「遊郭編」が各種動画配信サービスで公開され、コミュニティやSNSでは「次回のストーリーが楽しみだ」という熱い反応が相次いでいるという。

さらに「ポケットモンスター」も韓国の流通業界とゲーム業界を揺るがしている。韓国の食品会社SPC SAMLIPが最近再発売した「ポケモンパン」は、20～40代の間で爆発的な反響を得ており、コンビニへの発注が制限されるほどの人気ぶりだという。また、ニンテンドースイッチの「Pokémon LEGENDS アルセウス」は「過去最高のポケモンゲーム」として大ヒット中だという。

これを受け、韓国のネット上では「アニメに関しては日本は昔から世界1位だから仕方ない」「日本のように多様なジャンルの創作物が人気を得ている国は米国以外にない」など納得の声が上がっている。

一方で「日本製品不買運動をしていた人はどこへ？」「反日とか言っている人たちも、日本のアニメはちゃんと楽しんでいるんだね」と指摘する声も。

その他「いい文化やエンターテインメントは互いに交流して楽しむもの」「コンテンツはコンテンツとして楽しめばいいこと。『占領』とか否定的な言葉を使う必要ある？。多様性を尊重すべき」などの声も見られた。（翻訳・編集/松村）