アディダスが中国地域責任者を交代、中国ネット「理由は自分でよく分かってるはず」

Record China    2022年3月9日(水) 21時20分

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8日、観察者網は、ドイツのスポーツ用品大手アディダスが、中国地域事業責任者の交代を発表したと報じた。

2022年3月8日、中国メディアの観察者網は、ドイツのスポーツ用品大手アディダスが、中国地域事業責任者の交代を発表したと報じた。

記事は、英国の複数メディアによる報道として、アディダスが8日、翌日の21年12月期決算発表を前に、中国地域事業責任者をジェイソン・トーマス氏からアドリアン・シウ氏に変更したことを明らかにしたと紹介。シウ氏がこれまでにアディダスの香港、上海支社で多くの職務を担当していたこと、アディダスの発表によればジェイソン氏は世界事業担当の上級副社長(シニア・バイス・プレジデント)に就任することを伝えた。

一方で、アディダスは今回の中国事業の人事異動について理由は明かしておらず、9日の会議で事業の具体的な方針について示す予定であるとコメントしている。

米コンサル企業マッキンゼーの研究結果によると、アディダスの21年4〜6月期の大中華地域における売り上げが前年同期比で約16%、7〜9月期も約15%減少した。その要因について英ロイターは、新型コロナによる影響とともに、新疆ウイグル自治区の人権問題に絡んで新疆産綿の不使用を宣言し、中国の消費者からボイコットを受けたこと、さらに安踏、李寧といった中国本土ブランドの急速な成長を挙げて分析したという。

中国のネットユーザーは「(業績低迷の)理由が何かは自分自身でよく分かっているはず」「以前はアディダスの忠実なファンだったが、新疆綿の一件以降は一つも購入していない」「売り上げが15%しか落ちていないことに、われわれは反省しなければ」「断固として国産ブランドを支持する!」「担当者だけすげ替えても本質が変わらなければ意味がない」といった感想を残している。

また、「新疆問題だけが原因じゃないと思う。ここ数年、アディダスの服に『バイト着』みたいな印象を持っていたから」など、デザインや製品へのイメージ自体が年々低下していたとの考えを示すユーザーも見られた。(翻訳・編集/川尻

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