韓国大統領選挙の選挙運動最終日である8日、李在明（イ・ジェミョン）候補の元不倫相手とされる女優のキム・ブソンが、尹錫悦（ユン・ソクヨル）候補の遊説現場にサプライズ登場した。3月8日、韓国・朝鮮日報が報じた。

記事によるとキム・ブソンは、「スペシャルゲストが来た」という司会者からの紹介を受け、「グッバイ、李在明」の著者である張永河（チャン・ヨンハ）弁護士と共にステージに登壇。2人とも黒い服を着て、尹候補の支持を意味する赤いマスクを着用していた。

自らを「済州島が生んだ世界的なカンヌ女優、玉水洞の姉御」と紹介したキム・ブソンは、「尹候補に一度会いたいと思っていたのに勇気が出なかった」とし、「先ほどインターネット放送に出演し、張弁護士と意見が会ったのでやってきた」と説明。「明日世界が変わって私たちが勝利すれば、『玉水洞の姉御』が光化門でレギンスを着てカンヌダンスを踊ってあげる」と話した。そして張弁護士のことを「李在明のような詐欺師・偽物ではなく、本物の人権弁護士」と紹介し、マイクを渡したという。

これを受け張弁護士も聴衆に向かい、「皆様こそが愛国者。李在明のようなくだらない人間は追い出し、尹候補のような立派な人物を大統領にして、韓国を真の先進国、住みやすい国、すばらしい国にしよう」と語ったという。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは、「応援しています」「ブソンさんは勇気ある真の愛国者」「李候補はさぞ驚いただろうね」「ただだまされただけなら芸能人がここまでしない。そんな人間を国のトップにしてはいけない」「民主党はろうそくで始まり、山火事で終わる」など、キム・ブソンへの応援や李候補に対する批判の声が寄せられている。

一方では、「もううんざり」「誰でもかれでも演説に参加すればいいというものじゃない」「おばさんを見たい人はいない。おとなしくしていて」「天下のうそつきまで遊説に動員したのを見ると、野党はよほど焦っているんだな」「今回の選挙は本当にひどくて見ていられない」など、否定的なコメントも見られた。（翻訳・編集/丸山）