ウクライナ大統領顧問「中国だけが戦争の恩恵を受けている」―仏メディア

Record China    2022年3月14日(月) 16時20分

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仏RFIの中国語版サイトによると、ウクライナのゼレンスキー大統領の顧問を務めるウステンコ氏は「中国だけが戦争の恩恵を受けている」との見方を示した。写真はウクライナ南部オデッサにある中国総領事館。

仏RFIの中国語版サイトによると、ウクライナゼレンスキー大統領の顧問を務めるオレグ・ウステンコ氏はこのほど、「中国だけが戦争の恩恵を受けている」との見方を示した。

米紙ウォール・ストリート・ジャーナルの10日付報道によると、ウステンコ氏は、米シンクタンク、ピーターソン研究所の会議にキエフから出席し、「ロシアとの貿易と政治的つながりのために、中国はウクライナでの戦争における唯一の勝者だ」「この武力紛争、ウクライナでの戦争から現在、本当に恩恵を受けているのは中国だけだ」と述べた。

多くの国がロシアの政府高官や国営企業などに制裁を科す中、中国の役割については、「ウクライナで昼夜を問わず議論されている問題だ」とした。

中国政府は、紛争の平和的解決を呼び掛け、ウクライナの領土保全への支持を表明する一方で、ロシアを批判することは差し控えている。中国はロシアを戦略的パートナーと見なしており、経済制裁については、一般的なものであれ、ロシアに向けられたものであれ、「逆効果をもたらす」と批判している。

ウステンコ氏は、「中国は、ロシアのエネルギー供給の増加から恩恵を受けるとともに、ロシアと世界の他の地域との間のコネクターとなるだろう」「ロシアが今後数年間、国際的な議題を進めるのが難しくなる中、中国が唯一のコミュニケーターになるだろう」と指摘。中国の潜在的な政治的役割についてコメントするのは難しいとした上で、「和平プロセスで中国を利用できると本当に信じているかについての答えはまだないが、中国は現時点においては間違いなく重要なプレーヤーだ」とした。

ウステンコ氏の発言について、ワシントンにある中国大使館はこれまでのところコメントを発表していない。中国外交部の趙立堅(ジャオ・リージエン)報道官は10日の記者会見で、ウクライナ問題における中国の役割について「中国は常に客観的かつ公正な姿勢で、物事自体の理非曲直に基づいて独自に判断してきた」と述べている。(翻訳・編集/柳川)

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