2022年3月16日、韓国メディア・マネートゥデイによると、韓国で16年ぶりに再発売された「ポケモンパン」が爆発的な人気を集める中、非人気商品との「抱き合わせ販売」を行う店が多く出現している。

記事によると、韓国のオンラインコミュニティーに16日、「ポケモンパン人質劇」「ポケモンパン人質セット」などのタイトルの文章が多数投稿された。そのうちの一つには、「ゴースパンの定価は1500ウォン（約140円）なのにポン菓子2袋とセットで6500ウォン（約620円）もする」とのコメントと併せ、実際にコンビニエンスストアで販売されているポケモンパンの写真が掲載。また別の投稿には、2万ウォン（約1900円）台のチョコレートセットに縛りつけられているポケモンパンの姿が映っている。

記事は「このような事態は、2014年8月に『ハニーバターチップ』が発売された時にも起きた」とし、「ヘテ製菓のハニーバターチップが爆発的な人気を見せて全国的に品薄となり、当時も他の製品と抱き合わせて販売する『人質マーケティング』が発生。中古品取引サイトでは3～4倍以上の金額で販売されたが、それでも需要を満たすことができなかった」と伝えている。

ポケモンパンは、子どもの頃を懐かしんで購入する20～30代以外に、おまけのシールを目的とするコレクターによる需要も高く、今後もブームは続くとみられる。中古品取引サイトでも、「ポケモンパンのシールをまとめて売ります」「ポケモンパンの未開封ステッカーを売ります」などの文章が多数投稿されており、一部の人気キャラクターのシールの場合、パンの価格より30倍も高い4万ウォン（約3800円）で販売されているという。

製造企業「SPCsamlip」の関係者は、「最大限多く供給するために生産施設を24時間稼働しているが、需要が多すぎて間に合っていない」と説明している。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは、「ひどい商売だね」「いくら需要と供給がずれているとはいえ、消費者を愚弄しないでほしい」「子どもがコンビニの前で1時間待って買おうとしたら、『1万ウォン以上買い物しないとダメ』と言われた。本当にあり得ない」「その店の不買運動をしよう」など、販売店に対する批判の声が多く寄せられている。

また、「ノージャパンはどこへ行ったの？」「どうせ少したてば在庫が山ほど出るようになる」「インターネットで注文すればいいのに」など、冷ややかなコメントも見られた。（翻訳・編集/丸山）