中国メディアの環球網は15日、「韓国ドラマに魅了された海外の女性の中には韓国に行って愛情を探す人もいる」とする香港のアジアタイムズ・オンラインの記事を紹介した。以下はその概要。

多くの韓国ドラマが視聴者の心の底からの反応、例えば笑いや涙、怒りを誘おうと試みている。作中の主人公は魅力にあふれ、美しく装い、見る人を容易に感動させる。

私はジェンダー研究で博士号を取得しており、論文執筆のため韓国ドラマに魅了されて韓国を訪れる世界各地の女性に取材した。こうした外国人は現地の人に「韓流観光客」と呼ばれ、その中には愛情を目的とする人も多い。女性らはドラマの登場人物に引かれ、韓国の男性は現実の生活でもドラマの中の男性のようにりりしくスマートなのかと想像し始める。女性らの出身地は北米、西欧、ロシアなど世界各地に広がるが、年齢は20～25歳くらいという似た特徴を持つ。韓国語が話せる人の場合、ドラマで学んだケースが多い。あるドイツ人の女性は「韓国男性と知り合った時、韓国ドラマの中で生活しているような気分になった」と話した。

「ロマンチック」「優しい」「りりしい」「甲冑を身に付けた騎士」は、女性らが自身の心の中の韓国男性を描く時に使う言葉だ。そして、実際に韓国で理想の相手を見つけ、韓国で結婚、定住する人もいるが、これらは例外に過ぎない。私が取材後に連絡を取り続けた女性の多くは最終的に失望する結果となった。遠く離れて関係を維持することは難しく、女性らは現実の中で出会う男性はドラマの中の男性と全く違うことに気付く。ただ、「いつの日か韓国の男性と相思相愛になりたい」と願い続ける女性は少なくなく、「今回は運が悪かっただけ」との声も聞かれる。（翻訳・編集/野谷）