2022年3月17日、韓国・聯合ニュースによると、元慰安婦の李容洙（イ・ヨンス）さんが「尹錫悦（ユン・ソクヨル）次期大統領が慰安婦問題の解決を約束した」と明かした。

李さんは同日にソウルで行われた「日本軍慰安婦問題ICJ（国際司法裁判所）回付推進委員会」主催の記者会見に出席し、「昨年9月に当時『国民の力』の大統領候補だった尹次期大統領と会った際、（尹氏は）私の『慰安婦問題を解決してほしい』との頼みに『はい』と答え、『必ず日本に謝罪させる』と話した」と明かした。李さんはその言葉を聞いて「安心した」という。

李さんが代表を務める同委員会は同日、慰安婦問題の国連拷問禁止委員会（CAT）への回付を韓国政府に促すよう国連特別報告者らに求める請願書を発送したと発表した。慰安婦問題をICJで取り扱うには日韓双方の同意が必要だが、CATへの回付は韓国政府の同意だけで可能。今回の請願書には、李さんを含む韓国の元慰安婦6人の他、フィリピンや中国の元慰安婦も参加しているという。

李さんは「韓国政府関係者のうち誰一人として『CATに行く』『日本の汚い10億円を返還する』と言ってくれない」と批判し、「署名をもらいに『ナヌムの家（元慰安婦らが共同生活を送る施設）』に行った際には、みんなで手を取り合って涙を流しながら『必ず慰安婦問題を解決しよう』と誓った」と涙ながらに話したという。

同委員会に所属する延世大学法学研究院のシン・ヒソク専門研究員は「国連特別報告者らの勧告に法的拘束力はないが、人権専門家らの勧告は尊重されるべきだと思う」と主張し、「尹次期大統領がもうじき就任するが、国連からメッセージがあれば対処してほしい」と求めたという。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは「李さんは見る目がないな」「そんな約束を信じるの？」「日本に頭が上がらない親日大統領なのに、慰安婦問題をうまく解決できるわけがない」「朴槿恵（パク・クネ前大統領）方式で解決しようとするんじゃない？日本から10億円もらって財団をつくって…」「解決してくれるよ。日本が望む方法でね。李さんらは文在寅（ムン・ジェイン）大統領が恋しくなるだろう」など、尹次期大統領には「期待できない」とする声が多数寄せられている。（翻訳・編集/堂本）