韓国次期大統領、大統領府移転で「青瓦台の呪い」を終えられるか―米華字メディア

Record Korea    2022年3月24日(木) 5時20分

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韓国次期大統領の尹錫悦氏が発表した大統領府移転計画をめぐり、米華字メディアの多維新聞は22日に「大統領府移転で『青瓦台の呪い』は終えられるか」と題する記事を掲載した。写真は韓国大統領府。

韓国次期大統領の尹錫悦(ユン・ソクヨル)氏が発表した大統領府移転計画をめぐり、米華字メディアの多維新聞は22日に「大統領府移転で『青瓦台の呪い』は終えられるか」と題する記事を掲載した。以下はその概要。

尹氏は20日、大統領執務室を青瓦台からソウル市竜山区にある国防省庁舎に移し、就任後に青瓦台を公衆に全面開放すると発表した。現在、青瓦台は一部が開放されているだけで、本館と迎賓館は外から見ることしかできない。移転計画は韓国の長年の伝統を打ち破るもので、現在の文在寅(ムン・ジェイン)大統領も就任後に青瓦台から移転すると表明したが、安全や後方勤務などが原因で断念している。

尹氏が示した移転理由は「公衆とより良く意思疎通するため」だ。尹氏は移転は単純な空間移動ではなく、より良く仕事をするための決意と約束を実現する堅い意志を理解してほしいと述べている。だが、移転に対する韓国社会の見方はさまざまだ。政界や軍関係者の間で反対は少なくなく、こうした人々は「敵に大統領執務室と軍事本部を同時に攻撃することを可能にさせ、国の安全保障に巨大な弱点が生じる」と考えている。

また、「移転は青瓦台の風水と関係か」と疑問視するメディアも少なくない。韓国で有終の美を飾った大統領は少なく、朴正熙(パク・チョンヒ)氏は暗殺され、全斗煥(チョン・ドゥファン)氏、盧泰愚(ノ・テウ)氏は退任後に収監された。廬武鉉(ノ・ムヒョン)氏は自ら命を絶ち、朴槿恵(パク・クネ)氏は任期中に弾劾された。李明博(イ・ミョンバク)氏は現在も収監中だ。

一方、尹氏のチームは「この移転は公衆との接触および幕僚との意思疎通を改善するものだ」と強く主張し、風水の影響を受けたとの意見に反論している。

青瓦台は長期にわたって韓国の権力の中枢であり続け、大統領府の移転は韓国にとって象徴的な出来事となる。青瓦台を公衆に全面開放するとの決定はその動機がどうであれ、新政権の革新的な願望を顕示している。だが、青瓦台時代の終わりで、韓国大統領が有終の美を飾るのが難しいという呪いを終わらせることができるかどうかは、まだ一つの願望にすぎない。(翻訳・編集/野谷

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