日本の主婦に学ぶ収納=「まるでマジック」―中国メディア

Record China    2022年3月27日(日) 20時10分

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中国紙・環球時報は25日、「日本の主婦に学ぶ家庭の収納」と題する記事を掲載した。

中国紙・環球時報は25日、「日本の主婦に学ぶ家庭の収納」と題する記事を掲載した。

記事は、「日本では、物の整理収納は言うまでもなく、考えの整理整頓もする。日本人はすでに整理の哲学を形成しているのだ」「家庭の生活をきちんと整理する日本の主婦は、整理の達人と言っても過言ではない」とし、日本の専業主婦の千雪さんへの取材の様子を紹介した。

千雪さんによると、「整理には、分類・収納・断捨離の3つの原則がある」という。「分類することで物が見つけやすくなり、収納することで物がいつでも使いやすい状態になる。だから、同時に使う物を一緒に保管するのは使う時に便利なだけでなく、使った後に物をすぐに片付ける習慣づけにもなる」といい、「日本の100円ショップではさまざまな収納ボックスやカゴを買うことができ、調味料や道具などを分けて入れることができる。きれいに整頓すれば、見た目が整うだけでなくほこりもかぶりにくい」と説明した。

記事は、千雪さん宅のキッチンではよく使う調理道具は壁にかけられ、使用頻度の低い鍋や食器は“大きなものの中に小さいものを入れる”というやり方に従って棚に保管されていることを紹介。さらに、棚の内部は取り外し可能な仕切りで効果的に区切られ、「少しも無駄な空間がない」と評した。さらに、冷蔵庫の中の食べ物が種類ごとに整理されていたことも挙げた。

千雪さんはキッチン収納について、「日本では、壁掛け式、戸棚、引き戸式、スロット式など棚にも種類がある。主婦はキッチンのスペースに応じて組み合わせて使っている」と説明。冷蔵庫の中については、「朝食に必要な食材をまとめて収納ボックスに入れ、分けて冷蔵庫に入れることが多い。例えば、ジャム、バター、ピーナッツバターなどパンにつけて食べるものは1つのボックスに入れ、のりなどご飯やみそ汁と一緒に食べるものは別のボックスに入れる」という。

記事は、「巧妙にデザインされたさまざまな製品が主婦たちの素晴らしいアイデアと相まって、日本では一種の生活芸術となっている」と評し、「千雪さんはまるでマジックを披露するように数多くの“秘密の部屋”を見せてくれた」として、千雪さん宅の階段下の角の大きな物を収納する隠し扉や、床や畳の下の小さめの掃除道具が入った収納を紹介した。

さらに、「日本では保管が習慣になっている」とし、千雪さんの2人の子どもが小学生の頃、学校で整理整頓の授業を受けたことを紹介した。これについて千雪さんは、「子どもたちに整理整頓を学ばせることは、彼らが小さい頃から良い習慣を身につけられるだけでなく、災害のとき、物がたまっていることで起こる不必要な問題を避けることができる」と話した。

千雪さんは、「収納のコツは先に引き算をし、それから使いやすいように適切な配置をすること」とし、「引き算は簡単なことではない。これは物に対する理解(がどれだけできているか)で決まり、断捨離に関係してくる」と説明。「収納が習慣になると、計画能力、優先事項への判断力、取捨選択などの能力が上がる」と子どもたちにも常々言い聞かせているという。

千雪さんはさらに、「2011年の震災と津波は、日本人の心に大きな衝撃を残した」とし、「震災の後、多くの人が自分の生活を振り返り、その中で多すぎる“物”が足かせになることに気づいた。人の心も同じで、多くの情報や考え事であふれると、必ず邪魔され、乱され、不安になる。だから断捨離を学ぶ必要がある。地震が起こった後、日本社会では心をつくることがブームとなり、書店やテレビ番組ではよく“断捨離”が取り上げられている」と話した。また、2016年にNHK・BSプレミアムで放送されたコメディードラマ「わたしのウチには、何にもない。」を挙げ、「東日本大震災を背景にした生活を取り上げたドラマで、実際の人や出来事をもとにしており、物を捨てることと整理のヒントを教えてくれる」と紹介した。(翻訳・編集/刀禰)

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