北京の街中で深夜にジムに通う若者が増加、クタクタになるため?―中国

人民網日本語版    2022年3月28日(月) 22時50分

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北京の街中で深夜にジムに通う若者が増加している。資料写真。

北京の商業圏にそびえ立つ高層ビルにある24時間営業のスポーツジムでは夜中の0時になっても、ランニングマシンでランニングをしている人や鉄アレイなどを使って筋トレをしている人、トレーナーの指導の下、ダンスを踊っている人たちが汗を流している。工人日報が伝えた。

北京で働く李萌剛さんが鉄アレイを使った筋トレを終え、クロストレーナーでジョギングをしようとしていた時、時計の針はすでに夜中の1時を指していた。李さんはここで2時間トレーニングをし、彼女の横にいる若者3人も運動に没頭してしばらく経っていた。李さんたちは皆、このジムの常連客だ。

このスポーツジムは大型商業施設の中にあり、24時間営業だ。店長以外のスタッフがいない時が多く、約200平方メートルのスペースに、たくさんのランニングマシンがずらりと並んでいる。店長の徐晨さんは「従来のスポーツジムよりも、このような新しい『コンビニ』タイプのスポーツジムのほうが若者の運動の特徴にマッチしている。24時間営業で、QRコードをスキャンするだけで入店できる。1回だけ利用することもできれば、1カ月単位、年単位で料金を払うこともできる」と説明した。

このようなスタイルのスポーツジムが中国には現在たくさんあり、大都市をメインに、チェーン店のスタイルで経営が展開されている場合が多い。北京だけみても、約100店あり、そのほとんどが若者が集まる大型商業施設に分布している。

大学を卒業後、IT企業に就職し、プロジェクト運営に従事している韓宇さん(23)は、残業が多く、夜9時に退社することもよくある。しかし、ほとんどのスポーツジムは10時に閉店してしまうため、友人に勧められて24時間営業のスポーツジムで、深夜にトレーニングをするようになったという。

トレーナーになって3年になるという劉聡さんによると、韓さんのようなメンバーのほとんどが「残業族」で、普段は深夜しか時間がなく、深夜の静かな雰囲気の中、トレーニングをするようになったという。また、「なかなか寝付けない不眠症の人やレーニングを通して現実逃避をしたいという人もいる」という。

■クタクタになるため?気晴らしのため?

トレーニングに夢中になった韓さんは、帰宅するのが深夜になることもあるといい、「トレーニングの後は、ベットに入るとバタンキューで寝ることができ、体調もどんどんよくなっているので、とてもうれしい」と話す。

しかし、深夜のトレーニングには賛否両論が絶えず、一部のネットユーザーからは、「トレーニングというのは、クタクタになるためなのか、それとも気晴らしのためなのか?」という疑問の声も寄せられている。

その点、劉さんは、「現時点では、トレーニングが体に悪いという科学的証拠はない。深夜のトレーニングは、まず適度な量であること、トレーニングの後はじゅうぶんの休息が取れること、自分の体調はどんな強度のトレーニングが適しているかをいつも評価することなどが前提となる」との見方を示す。

そして、「そのためには専門的な指導が必要で、むやみにトレーニングしてはならない。しかし、お金を払ってトレーナーをつけなければならないというわけではなく、インターネットでトレーニング関連の科学普及動画を検索するというのも、とても実用的な方法」とアドバイスする。

徐さんは、「元気な体を維持するための人もいれば、ストレス解消のための人、ダイエットのための人、筋トレのための人など、深夜にスポーツジム来る理由は人によって違う。社会で大きなストレスを感じている時は、トレーニングをして、疲れ切った身心を癒す必要がある」としている。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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