サッカーのワールドカップ（W杯）に出場できない理由を聞かれた中国代表監督の回答に称賛の声が集まっている。

今夏に開催されるW杯カタール大会のアジア最終予選でグループBに属する中国は、1試合を残して5位（6カ国中）に沈み、すでに敗退が決まっている。中国は2002年の日韓大会以降、20年間W杯本大会への出場はない。

翌日にオマーン代表との予選最終戦を控えた28日に会見に臨んだ中国代表の李霄鵬（リー・シャオポン）監督は、オマーンの記者から「中国代表はなぜまたW杯出場がかなわなかったのですか？」と聞かれ、「実力不足」と短く答えた。

この潔い回答に、いつもは中国代表に厳しい批判を繰り返している中国のサッカーファンからは「的を射た答えだ」「その通り！とても現実的な4文字だ」「やっと本当のことを言ってくれた」「ここまではっきり言うと逆に気持ちが良い」「全く間違ってない。サポーターが毎試合幻想を抱いているだけ」「まずは自分の立ち位置をきちんと認識しないとね（Good）」「頭がはっきりしている監督だ」など称賛の声が相次いだ。

一方で、「実力不足なのはそうだが、その原因はいろいろあるだろう。なぜ他国は進歩していて、中国は逆に退歩しているのか（が聞きたい）」といった声や、「サッカーの実力というよりメンタルの問題では？」「（サッカー協会などの）体制の問題」「実力不足は選手だけでなく、コーチや管理層もそうだ」といった指摘も出ている。

このほか、「オマーンは一度でもW杯本大会に出場したことがあるの？（オマーンは本大会出場経験はない）」「お聞きしますが、オマーンが卓球の大きな大会に出場できないのは『出たくないから』なのでしょうか？」など、オマーンの記者の質問に不快感を示すコメントも寄せられている。（翻訳・編集/北田）