米華字メディアの多維新聞は28日、米政府が提案した日本、韓国、台湾との半導体産業連盟について、「受け入れられないというのが韓国政府の現在の立場」と報じられたことを伝えた。

記事によると、韓国メディアは28日、「米政府は最近、日韓台との半導体産業連盟の結成を提案した。中国の半導体産業は急速に台頭しており、米側の計画は中国の産業発展を抑制するためのものだ」と報道。これを完全には受け入れられないというのが韓国政府の立場だといい、韓国企業が中国に重要な施設を設けている上、中国が世界最大の半導体市場になっていることがその理由という。

記事は、韓国の業界筋が「米国との協力はもちろん最優先事項だが、最大の市場も極めて重要だ」と指摘したことも紹介した。

一方、中国紙・環球時報は29日、「提案の背後には、この組織を利用して中国を世界の半導体サプライチェーンから除外する意図がある」と報じられたことを説明。「『連盟』が米国の考え通りに発足・機能すれば、中国にとって致命的になるかもしれない」との指摘があることも伝えている。（翻訳・編集/野谷）