日中関係は「東北新幹線」のよう、米中関係に「大地震」が起きなければ脱線することはない―台湾専門家

Record China    2022年3月31日(木) 6時20分

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輔仁大学や台湾大学の日本語学科で教授を務める何思慎氏が「日中関係は東北新幹線のようなもので、米中関係に大地震が起きなければ脱線することはない」と述べた。

米華字メディア・多維新聞の28日付の記事によると、台湾の輔仁大学や台湾大学の日本語学科で教授を務める何思慎(ハー・スーシェン)氏が「日中関係は東北新幹線のようなもので、米中関係に大地震が起きなければ脱線することはない」と述べた。

何氏は多維新聞のインタビューで、「ロシアウクライナによる戦争は日ロ関係を悪化させただけでなく、日米関係の強化にもつながったように見えます。日中関係の今後の発展をどうお考えですか?」と問われた際、「日中関係の発展はやはり米中関係にかかっている。日本も二度目の米中首脳によるビデオ会談の後、米中関係がどのような方向に進むかを観察している米中関係の緊張が緩和されれば、日中関係も緩和されると思う」と述べた。

また、「池田勇人首相時代の1960年代、日本はかなり実務的で、ケネディ大統領が中国を取り込むのを見て、すぐに中国と経済関係を作った」と説明。「経済を重視する宏池会はこれまで日中の経済発展を軽視することはなかった。ただ、米国の許可が必要だ。岸田氏はまだバイデン大統領と対面での会談を行っていないが、日本はクアッド首脳会議の主催国になったことをきっかけに、5月にはバイデン氏を訪日させることができるだろう」と予想した。

その上で、今後の日中関係の行方について「クアッド首脳会議の成果に一定の方向性が見える」とし、「米国の立場がより重要であり、バイデン氏が『四不一無意』(※米国が、新冷戦を求めず、中国の体制変更を求めず、同盟関係強化による反中国を求めず、台湾独立を支持せず、中国との衝突・対抗する意図を示さないこと)を宙ぶらりんにせずに実行すれば、米中関係はガードレールに引き戻され、そうすれば日中関係にも問題は出ない」と分析。「例えるなら、日中関係は『東北新幹線』のようなもので、もし米中関係に大きな地震が起きなければ『東北新幹線』は脱線しない」と述べた。

何氏はさらに、「米中関係がガードレールに戻るというのは衝突しないためだが、これはガードレール内で競争しないことを意味するわけではなく、単に横転しないということだ。米中関係がガードレールに戻るとしたら、このような状態だろう」とした。(翻訳・編集/北田

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