Record China 2022年4月2日(土) 19時30分
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29日、日本華僑報は、日本の地方都市が中国のSNSを通じて魅力を発信し、「コロナ後」の観光事業の起爆剤とする試みとして、愛媛県の事例を紹介する記事を掲載した。写真は下灘駅。
2022年3月29日、日本華僑報は、日本の地方都市が中国のSNSを通じて魅力を発信し、「コロナ後」の観光事業の起爆剤とする試みとして、愛媛県の事例を紹介する記事を掲載した。以下はその概要。
四国の北西部に位置し、古くは伊予国と称された愛媛には、「日本で最も美しい駅」との誉れ高い下灘駅や、3000年を超える歴史を持つという道後温泉がある。そして、小説「坂の上の雲」の舞台となった場所であるとともに、ドラマ「東京ラブストーリー」で赤名リカを追い求めた永尾完治の故郷でもある。2004年には上海から愛媛の松山空港への直行便が開通し、中国人が盛んに訪れるようになった。しかし残念なことに、新型コロナの出現により直行便は運休となり、観光ビザの発給も停止を余儀なくされた。
現在、日本の各地では中国で流行しているSNSを利用したライブ形式で現地の魅力を伝えることが新たなPRのスタイルとなっている。愛媛県は先日、全日空の地域創生コンテンツであるANAあきんどとコラボレーションして、月間アクティブユーザー12億人という微信(WeChat)を用いたライブイベントを開催し、コロナ後の観光業再興への希望を託した。
ライブは山間の古民家で行われたが、出演者は現地テレビ局の女性アナウンサーのみ。そしてスタッフは、アナウンサーの前でスマートフォンのカメラを使って撮影、配信を行う在日中国人1人のみというシンプルさだ。
古民家では食べ物、飲み物が供され、女性アナウンサーが鮎を頬張り、名物の甘酒を試飲する。中国のネットユーザーから続々と寄せられるコメントを在日中国人スタッフが逐次翻訳してアナウンサーに伝え、これにアナウンサーが反応するというインタラクティブな方法によるライブを計7時間にわたって行った。ライブ中最大で1万人が同時視聴するという、主催者の想定を超える成果を生んだ。
今やスマホ一つあれば外国とすぐにつながれる時代。今回のライブイベントはその事例の一つに過ぎず、日本の経営者や管理者は中国のSNSが持つ影響力を重視し、「ポストコロナ」の観光経済の起爆剤と捉えている。(翻訳・編集/川尻)
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