ウクライナ侵攻、「対中経済依存のため価値や原則取り下げ沈黙してはならない」と韓国紙

Record Korea    2022年4月1日(金) 14時30分

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ロシアのウクライナ侵攻後の中露関係をめぐり、韓国紙は「中国がロシアとの関係を放棄する可能性はほとんどない」と報道。「韓国は対中経済的依存のために沈黙してはならない」と訴えた。

ウクライナに侵攻したロシアと中国の関係をめぐり、韓国紙は「中国当局がロシアの侵攻を批判し、戦略的パートナー関係を放棄する可能性はほとんどない」と伝えた。同時に「韓国は中国に対する経済的依存のために、守らなければならない価値と原則を取り下げて沈黙してはならない」と訴えた。

ハンギョレ新聞は論説委員名の「プーチン習近平が変える世界」とのコラムを掲載。ウクライナ情勢の見通しについて「最も重要なカギは中国の手にある。中国の支援がなければ、ロシアが強力な金融・経済制裁を長期間耐えることは難しい」と断じた。

続いて「(中国の)習近平国家主席にとって優先的に考慮すべき事項は次の二つだ。第一に米国に挑むためにはプーチンとの戦略的協力が非常に重要であり、特に台湾問題でロシアとの協力が必要だという点だ」指摘。「1970年代、米国がニクソン・キッシンジャー外交を通じて中国を引き入れ、結局1991年にソ連を崩壊させた戦略を今度は中国が活用しようとしている」と述べた。

さらに「強硬派の立場を代弁する胡錫進前『環球時報』編集長が20日に微博(ウェイボー)に掲載した文章は、こうした中国の思惑をよく表している」と言及。胡氏は「ロシアがパートナーになれば、中国は米国のエネルギー封鎖を恐れる必要もなく、食糧と原材料供給も保障される」とし、「台湾海峡または南シナ海で中米間の戦争が勃発した場合、中国は米軍を制圧する力を徐々に蓄えてきており、ロシアは米国を敵視するスーパー核能力を持っているため、米国が核で中国を威嚇するのは困難であろうと主張した」と紹介した。

中国の対応としては「結局、『戦争にも制裁にも反対する』というあいまいな立場を示し、自国企業に制裁が飛び火しない範囲で、ロシアとの経済協力を持続しようとするだろう」と予測。「これを通じてロシアを中国に隷属させ、原油やガスをはじめとする資源を安く確保し、特にロシアがこれまで中国に渡さなかった先端兵器技術を確保する機会として活用する構えだ」との見方を示した。

その上でコラム「こうした複合的な挑戦の時代を韓米同盟にすべてを任せたり、『THAAD(高高度防衛ミサイル)の追加配備』を叫んだりの白黒論理の『スローガン外交』では乗り切れない」と強調。「韓国は新たな秩序形成の過程で韓国の立場が反映されるよう積極的な外交を展開し、平和と自由、人権の原則が損なわれないよう努力しなければならない。今この瞬間は、私たち皆がウクライナ人である」と結んだ。(編集/日向)

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